第九幕その十二
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オズマはナターシャにです、にこりとした笑顔で言いました。
「凄く美味しいお肉でしょ」
「はい、驚く位に」
「そのお肉を使うから」
「カレーは、ですね」
「そのことからも美味しくなるわよ」
一緒に湯舟の中にいるナターシャに言うのでした。湯舟はかなり広くて二人が入っても充分過ぎる広さです。
「楽しみにしていてね」
「わかりました」
「それじゃあね」
「はい、明日はここを出発して」
「都に帰るわよ」
「わかりました」
「さて、それでね」
オズマはここで話題を変えました
「ナターシャの髪型だけれど」
「何かありますか?」
「今はお団子にしてるわね」
お風呂に入るからです、オズマもそうですがナターシャは普段のお姫様みたいなゴスロリに似合う髪型ではなく後ろで上に上げてお団子にして束ねています。
「その髪型もいいわよ」
「そうですか」
「ええ、とてもね」
「お風呂に入る時はこうしています」
「それで髪を洗う時はなのね」
「ほどいて洗っています」
そのお団子をというのです。
「そうしています」
「そうなのね。実は私もね」
「姫様もですか」
「身体や髪の毛は自分で洗ってるから」
だからだというのです。
「こうしてお団子にしてね」
「洗う時にですね」
「ほどいてるの」
「そうされていますか」
「どうかしら、私の今の髪型は」
「普段のストレートもいいですけれど」
長い見事なブロンドの髪をほどいたそれをです。
「その髪型もです」
「いいのね」
「素敵です」
「そう、じゃあお風呂に一緒に入る時はですね」
「その髪型をですね」
「見せていいかしら」
「お願いします」
ナターシャは微笑んでオズマに言うのでした、そして二人共髪の毛も身体も洗ってでした。身体も奇麗にしてベッドの中で寝て。
次の日ミシェルさんの家族にベーコンエッグとヨーグルトをたっぷりとかけたフルーツ、それに牛乳をご馳走になってです。
ミシェルさん達にお別れの挨拶をして手を振り合って別れてでした。
ハンクがです、皆に笑顔で言いました。
「じゃあ都に戻ろう」
「うん、今からね」
木樵が応えてです、そして。
都への帰路につきました、オズマ達の旅は折り返し地点について意気揚々と帰るのでした。
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