マブラヴ
1235話
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の上だとは思えない程の速度で走ってきて、そのまま跳躍。飛び膝蹴り……シャイニングウィザードをミハエルへと食らわせる。
「ぐぼぉぁっ!」
クランのあの小さな身体のどこにそんな力があったのか分からないが、その一撃を食らったミハエルが吹き飛び、雪へと上半身を埋める。
「……い、行こうかフレイ。フレイはスキーって出来るんだっけ?」
「えっと、一応かな。小さい頃にやったくらいで。キラは?」
「残念ながら、やった事はないから初心者なんだ。教えてくれる?」
「うん、任せて」
お互いに笑みを浮かべながら新婚らしくイチャイチャと言葉を交わすキラとフレイ。
こうして見ると、フレイも随分と変わったよな。
結婚して柔らかくなったというか……
元々フレイはナチュラルであるにも関わらず、コーディネーターに負けず劣らずの美貌を誇っていた。
それが年齢を重ね、キラと結婚した事で雰囲気も柔らかくなり、母性……というのはちょっと言い過ぎだが、そんな印象が強くなった。
そう考えれば、ミハエルが口説こうとしてもしょうがないんだろう。
「あー……ミシェル先輩またやってるよ。ナナセさん、僕達はどうする?」
「そうね。私もスキーは初めてなんだけど、ルカ君は?」
「面目ないです」
「しょうがないわね。じゃあ、私達も誰かに教わりましょうか」
ルカとナナセの2人がいい雰囲気で話している。
いつの間にか、新たなカップルが誕生していたらしい。
マクロス世界に行く事も滅多にないから、向こうの情報には結構疎いんだよな。
そんな風に考えていると、不意にスキーウェアを引っ張られる。
そちらに視線を向けると、そこにいたのは霞と麗華。
当然スキーウェアを身につけている。
ただし、スキーを履いている訳ではなく、スノーボードを履いている訳ではなく、その手に持っているのはソリだ。
「アクセルさん、一緒に遊びませんか?」
「……遊んでくれるの?」
霞と麗華の2人にそう言われては、断る訳にもいかない。
というか、そもそもここにやって来たのは霞に誘われての事だし。
俺自身は別にスキーを楽しみにしていた訳でもないので、誘われれば断るつもりもなかった。
「分かった、どうやって遊ぶ?」
「このソリは、高い場所から滑れば面白いそうです。……一緒に乗りましょう」
霞がソリを見ながら告げるが、そのソリはあくまでも子供用のソリであり、大人の俺が乗るようには出来ていない。
「あー……これに俺が乗るのはさすがに無理だろ」
まぁ、10歳の姿に変われば乗れるだろうが、そこまでして乗りたいとは思わないんだよな。
さすがに気恥ずかしいものがある。
「駄目……ですか?」
「駄目なの?」
2人に残
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