リスタート
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…なんでおてんこさま、急に叫んでるの?」
「魂の衝動って奴でしょ。ああいう突発的なのは放っておくのが一番」
「あはは……まぁ偶には叫ぶのもいいと思うよ?」
「そう言うジャンゴも疑問形じゃねぇか。説得力ねぇじゃん」
到着した矢先に気楽な事を話すジャンゴ達だが、この時期の日本はまだ残暑が厳しいため、彼らはここに来る前から夏向けの服装にしている。ジャンゴは昔の格好とかなり似て動きやすく、マキナは快適性を重視してタンクトップにホットパンツと露出多めで大胆に、アギトは身体を大きくしたフォームの状態で赤いカーディガンを中心にしたコーディネート、なのはは白い大きな帽子を被って暖色系のワンピースという清潔感のある服装にまとめてある。ちなみになのはの服はディアーチェが用意したもので、家族との再会に変な格好をさせる訳にはいかないという配慮が入っている。
まあそんな訳で再会ついでに昼食もそこで済まそうと翠屋へ向かうジャンゴ達に、周囲からある程度の注目は集まる。しかし彼らにそんな事はどうでもよく、翠屋の前へ普通にたどり着いたのだった。
「な、なんだかドキドキしてきたよ……」
「こういうのは勢いが肝心。じゃ、お先〜♪」
「え、ちょっと!? こんな時って普通、心の準備が整うのを待ってくれたりするものだよね!?」
「いい、なのは? 私は腹が減った。要するにさっさと飯食いたい!」
「単純明快な動機だね! 時々その性格が羨ましく感じるよ……」
「まぁ、なのはが緊張するのも何となくわかるけど……家族の喜ぶ顔が見れると思えば少し緊張もほぐれるんじゃない?」
「ジャンゴさん……うん、そうだね。……すぅ〜……はぁ〜……よしっ! 行こう!」
深呼吸をして意を決したなのはもマキナに続いて店の扉を開ける。すると中から眼鏡をかけた女性の挨拶が聞こえてきた。
「いらっしゃいま……せ!? え、ええっ!!?」
「お、お姉ちゃん……あの……」
「いきなり叫んでどうしたんだ、美由希? …………なっ!?」
「おいおい、二人ともそんな所で固まってないで……ッ!? ま、まさかそんなはずは……!」
「お兄ちゃん、お父さん……」
「………なのは……なのか? 生きて……いたのか? 夢じゃない、よな!?」
「うん、よく見てお父さん。私、ちゃんと生きてるよ。生きて……帰ってきたよ……!!」
「「「なのはっ!!!!」」」
次の瞬間、高町美由希、恭也、士郎が凄まじい速度でなのはに抱き着き、確かにある生命の鼓動を感じて彼らは大声で涙を流した。家族全員そんな事をしていたら当然、厨房にいた高町桃子も気づいて様子を伺いに来る訳で、そして娘が生きていたという衝撃の光景を目の当たりにする。そうして母親たる彼女もまた、感
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