リスタート
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再会するのは危険だ〜って……」
「それは管理局に所属する連中に限った話。八神達に伝わる事で“裏”にも知られる事を警戒して言っただけで、地球にいて管理局と関わりが無い友人や家族を含んではいない。第一、家族の下に帰るのが危険なら“避難案”も成立しないでしょうが」
「あ……」
「はぁ……なのはってどこか抜けてるよね。まぁそこが面白くて可愛いんだけど」
少し考えれば思い付く事に気付けず、赤面するなのはの頭を愛でるような手つきで撫でるマキナ。この面子の中で彼女は最も年下なので子供扱いされるのも仕方ないと思い、とりあえずされるがままになっていた。
「アギト……マキナって、実は母性本能に目覚めてたりするの?」
「いや、母性本能と言うより単なる性格じゃね? 姉御、あれで結構子供好きだし」
「好きの意味が少し違う気もするが……彼女の性格は元からああなのか?」
「多分な。姉御は憧れているサバタって男が愛情を注いでくれたおかげで今の自分があるって思ってるから、同じように姉御も誰かに愛情を注ぎたがってるんだろうさ。でも、そのおかげでアタシは救われてる。実は時々実験されてた頃の悪夢をまだ見るんだ。永遠に続くような、痛くて、怖くて、辛い記憶……だけどその時、姉御はいつも傍に居てくれる。そしたら怖くなくなる……心から安心できる。だから姉御は……本当に良い女だよ」
「なるほど、彼女はサバタの文化的遺伝子を受け継いでいる訳か。……あいつがこの世界に遺した心は、新たな太陽を芽吹かせているのだな」
「………サバタ……」
その後、家族に関して人一倍思う所があるジャンゴは、なのはが家族と再会すべきだというマキナの意見に賛同した。それによってなのはも別に嫌がってはいないので折れ、地球へ向かう事に決めたのだった。
「シュテルに地球に出発するとの連絡を送っといたぜ。出かけるなら気を付けてください、だとよ」
「流石、アギト。言う前にやってくれる所はホント、気配り上手だね。さて、それじゃあ早速地球へ行こうか!」
「ちょっと待って! マキナちゃんとジャンゴさんはバイクで行くつもりみたいだけど、私はどうすればいいの?」
「あの時のように前に座るか、もしくは後ろから抱き着いて二人乗りすればいいんじゃない?」
「二人乗りかぁ……でもマキナちゃんのバイクに乗るのはちょっと怖いかな……」
「ああ、マキナの運転はちょっと激しいからね。じゃあ僕と一緒に行こうか、なのは」
「お言葉に甘えて、よろしくお願いします、ジャンゴさん」
新暦67年9月15日、12時42分。
地球、海鳴市の空き地。
「地球よ、私は帰ってきたぁああああああああ!!!!!!」
「ね、ねぇ…
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