リスタート
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に改善すれば万人に適用できるようになる。……流石は次元世界最高峰の天才科学者、さらっととんでもない開発をしてくる」
「?」
「で、もう一つ。体内のSOPナノマシンがIDロックでリンカーコアを抑制しているから、それを妨害する事で魔導師の能力も取り戻してくれている。つまりこの義手が無ければ、デバイスがあろうが高町はSOPのせいで魔法を使えなかったんだ」
「SOPが? 使ってた頃はかなり便利だったけど、今は逆に邪魔してきてるんだね……」
「管理機能を極めているシステムだから、管理局にとって色んな意味で好都合だったのさ。今回みたいに管理局にとって邪魔な魔導師は魔力を抑制して無力化する、という感じにね」
「最初聞いた時は便利かもと思ってたけど、いざ自分の身になると、これって実は怖い事なんだと実感してきたよ」
「そういえば気になったんだけど、アウターヘブン社の人達はSOPを使ってるの?」
「地球で活動する場合はPMC法が決められた事もあって地球産のものを使っている。だけど一方で、管理局製のものは誰も使ってない。大体、そっちを使ったら暗に管理局の支配下に置かれるようなもので、そんな風に全体主義に取り込まれるのを嫌がる人がここに来ているんだもの。使わないのも当然だ」
「そっか……ところで地球産と管理局産との違いは何?」
「一言で言えば統括サーバーが違うんだ。地球産は開発元のATセキュリティ社のサーバー、管理局産は管理局のサーバーを使っている。それによって効果範囲なども変わってくるけど全部説明しようと思ったら非常に長くなるし、とりあえず諸々ひっくるめてまとめたらサーバーの違いに集約するってわけ。あとは自分で調べるんだね」
「わ、わかった……善処するよ」
「あと、その義手にはデバイスの機能も搭載されている。タイプはストレージデバイスだからレイジングハートのようなインテリジェントデバイスとは気色が異なる所に注意。あと、シュテルとディアーチェが以前高町が使ってた魔法をインストールしてくれているから、コントロールのサポートこそ最小限にはなったけど、代わりに発動は早いから前と同じように使えるはずだ」
「ストレージ……わかった。マキナちゃん……この義手をくれて、本当にありがとう」
なのはの感謝の言葉が場を締めてから、各々解散してそれぞれの行動をする。なのははリハビリも兼ねて新しい義手に慣れるために運動をし、ジャンゴは改造が終わったブレードオブソルで魔法の使い方をアギトから学び、おてんこはそんな二人が努力する姿を見守る。そしてマキナはさっきの部屋を動かずに、スカリエッティへ通信を送っていた。
「高町がさ、“ありがとう”って言ってたよ」
『そうか……これまで色んな研究や発明をしてきたけど、お礼を言われた
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