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リリなのinボクらの太陽サーガ
アウターヘブン
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は世紀末世界からシャロンが帰ってきたら、皆で頼んでみましょう。私もあの味が忘れられませんから」

皆がそうやって女子らしくデザートに思いを馳せる中、なのはは内心で、喫茶店の娘なのに料理もデザートも出来なくてごめんなさい、と謝罪していた。同時に、諸々が終わって落ち着いたらお母さんから料理を教えてもらおう、とも思っていた。

「後はそうだなぁ……あ、ジャンゴさんのバイクにも次元移動システムを搭載させておこう。色んな世界に行く以上、絶対必要だもの」

「じゃあそっちは私に任せてください。ついでに何か改造もしちゃいましょうか?」

「ほ、ほどほどにね……」

朗らかな笑顔のユーリと冷や汗をかくジャンゴを交互に見て、このマザーベースに秘蔵されているメタルギアRAY試作改修型のような魔改造をされる可能性を考えたマキナは苦笑する。帰ってきた時に超馬力のモンスターマシンになってたら自分の腕で扱い切れるか、ジャンゴは不安であった。

「ところで……マキナちゃん、案内の時からずっと気になってたんだけど」

「ん? 何かわからない事があったら、何でも聞いていいよ?」

「じゃあ早速訊くけど……あれって何なの?」

困惑しながらなのはが指差したのは、洋上プラントの甲板で綺麗に置いてある茶色いダンボール箱だった。別にダンボール箱自体どこにでもあるものなので一つや二つ、適当な所に置いてあっても不思議ではない。しかし……、

「よお、交代だ」

「もうそんな時間か。じゃあ任せたぞ」

仲間の社員に声を掛けられると、ニョキっとダンボール箱が少し立ち上がる。別にダンボール箱が成長したり、生きている訳ではない。中に人が入っていて、その者がダンボール箱を被ったまま立ち上がっただけだ。そしてそのダンボール箱は足音を全く立てないまま、ステステとその場を去って行った。

「あの我が子を抱く母親のような慈愛を感じる丁寧かつ優しい運び方、しかも持ち上げる際のわずかな擦れすらも起こさず、更に寝た子を起こさないように足音を一切立てない気配り。なんて清らかで素晴らしい真心だ……俺もあいつのダンボール愛に負けていられねぇな!」

声をかけた社員がそんな風に彼を絶賛し、徐にしゃがむと無駄なしわや折れ目が一切無く大切に抱えていたダンボール箱を取り出して静かに被る。そして全く微動だにせず、風景に溶け込んでいた。そんな彼らと同じように、ダンボール箱を被っている人間はマザーベースのあちらこちらで見かけていた。

「あの人達って……」

「あぁ、彼らはマザーベースの警備員だよ」

「えぇ!? あの人達、警備員なの!? 普段の仕事でダンボール箱被ってるなんて、明らかにおかしいよね!?」

「「「「「え?」」」」」

「揃って意外そうな顔しないで!? と
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