アウターヘブン
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べる必要がありますが、こちら側の魔法は応用性に富んでいますので、今後の活動や戦闘でかなり有効に使えるはずです」
「応用性……」
「難しく考えなくても、適当に使えそうな奴だけ覚えてれば良いよ。いくら選択肢が多いって言っても、戦闘スタイルを無理に変えるぐらいなら初めから魔法を使わないままで十分問題ないし」
「そっか。じゃあ気楽に考えてればいいんだね」
「そゆこと。非殺傷設定さえ組み込めれば、他の魔法はぶっちゃけどうでもいいのさ」
「アンデッドにエナジー無しの魔法攻撃はあまり効果がありませんしね。ジャンゴさんが魔法を使うなら対人戦、もしくは身体強化や索敵などのサポート系に集中させた方がよろしいでしょう」
「なるほど……ありがとう、よくわかったよ。それならこの剣は今の内に預けておいた方が良いかな」
そう言ってジャンゴはブレードオブソルをシュテルに渡した。自分達を信用してくれていると理解したシュテルは「では、お預かりします」と、ソル属性を宿す剣を恭しく受け取る。
「……」
「おや、私の顔に何かついていますか?」
「ううん、そうじゃない。さっき会った時もだけど、なのはにそっくりだなぁと思ってただけ」
「あ〜そういう事ですか。私は元々ナノハの容姿を基に肉体を構成しましたから、そっくりなのも当然でしょう」
「そういえば君達マテリアルズもプログラム体なんだっけ。こっちの世界は随分変わった出自の人が多い気がするよ」
「私達としては、ジャンゴさんやサン・ミゲルの方たちも十分大概だと思いますけどね」
自分達が普通とは違う事を改めて皮肉ったシュテルは苦笑してエルザの針路をマザーベースに取り、艦長としての責務に戻った。
エルザ艦内にある客室に戻ってきたマキナとジャンゴ。そこではアギトにシャワールームで体を洗ってもらい、シュテルのパジャマ(黒猫っぽい尻尾とネコミミフード付き)を借りたなのはがおてんこに見守られながら、義手で皿に入ってる豆を掴んで別の皿に移すリハビリをしていた。簡単に言えば、やってる事は箸の練習と同じようなものだが、なのははまだ義手を動かすのに不慣れで、ポロポロと豆を取りこぼしていた。
「ぅ〜……うまくいかないよ……」
「そこは頑張って慣れてもらうしかねぇよ。義手の感覚をモノにしないと、どんなハイエンドモデルの義手を付けても上手く使えないからな」
「うん、わかってる」
「幸いにもこの義手は練習には最適だ。なに、一度モノにしちまえば後は楽勝だぞ」
「そうだよね。じゃあ今の内にもっと頑張――――」
「はい、スト〜ップ」
と、マキナが皿を取り上げる。いきなりの事になのはが目を白黒させながら、彼女に尋ねた。
「え、マキナちゃん? 私、今練習し
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