団結!!
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リュシカさんしかいなかったのに。やっぱり激戦だったから、てことなのかな?
「じゃあ、俺ちょっと行ってきます。医務室でいいんですよね?」
「うん!!さっきそう言ってたよ」
「気を付けてね」
ラキさんとキナナさんに場所を確認してから、俺は医務室のある方向へと向かっていく。俺が向かった後すぐに、グレイさんやエルザさんたちもやってきたので、一緒に向かうことにした。
「ガジルも早く行きなよ。みんな行っちゃうよ?」
「何言ってんだ。こんなの余裕に決まゴホゴホ!!」
後ろから心配するレビィさんと強がっているガジルさんの会話が聞こえてくる。なんかあの2人、本当のカップルみたいに感じるよね。特にレビィさんが彼を気遣うところとか。
結局、ガジルさんも医務室に強制送還されました(笑)俺たちは全員仲良く、医務室で衛生兵たちの治療を受けています。
「まずシリルから治療するね♪」
「ありがとうシェリア・・・」
医務室で俺を待ち構えていたのはシェリアだった。この大会中は対戦はなかったけど、こういう関わり合いができるのは絶対ウェンディのおかげだよ。
全身の目立つ傷跡を次から次へと治してくれるシェリア。やっぱり治癒能力が高いよな。羨ましい・・・
「あれ?腕大丈夫?」
そんな彼女が突然動きを止める。その理由は俺の明らかに異常をきたしているように見える左腕。
「ダメ。全然動かないの、レオンのせいで」
首を横に振った後、冗談半分でシェリアの好きな人の1人、レオンの名前を挙げてみる。
「やっぱり?ごめんね?レオンってば力あるのに自覚がないんだよね。後で教えておかなきゃ」
「それね」
レオンはパワーだけはある程度自覚があるようだけど、総合力に関しての自覚が足りなすぎる。シェリアも彼の無自覚さにはちょっと呆れ気味の様子。
「そういえばレオンは?」
実は今俺たちがいる医務室は昨日までの場所とは違う。かなり広い部屋に今日の大魔闘演武で戦った魔導士のほとんどが治療を受けている。ケガがない人やすでに治療を終わっている人はいないが、リオンさんやジュラさんのような最後まで残っていた人たちの姿が多いようだ。
「レオンなら、あそこ」
「?」
シェリアが指さした先を見てみると、そこには何かが山のように積まれており、目を凝らして見てみると、その隣で金色の少年が忙しなく口を動かしているのが目に入る。
「レオン。こんなところで食事するな」
「だって治療してもらわなきゃなんだけど、お腹も空いたから同時進行しないと」
そばにいるリオンさんに注意されているにも関わらず、レオンはモグモグと何かを食べている。隣の山を見て
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