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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第219話 囚われの美女
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そう言うと同時に、リュウキは軽く頭を抑えた。片眼を閉じる様に抑えた姿を見て、ユイは、しゃらんっ! と音を立てながら リュウキの肩に止まる。
「私が、視ます。お兄さん。少し、休んでください」
「ん。頼むよ」
まだまだ、軽い……とは内心思ったのだが、背中に幾つかの視線を感じたところで、早々に手を上げた。まるで、背中にも眼があるかの様だ……、リュウキの感覚は間違っておらず、じっと、目の前のNPCではなくリュウキを見ている少女達がいた。
……あまり、心配をかけ過ぎてしまう訳にもいかないし、この先にはまだ大仕事が残っているのだから。
「ユイ、どうだ?」
キリトも大体を察し、リュウキの肩を掴みながら ユイに訊いた。
「お兄さんの言う通り、少し変わったNPCです。えと、ウルズさんと同じく、言語エンジンモジュールに接続しています。……ですが、ウルズさんと違うのは、このひとは、HPゲージがイネーブルです」
Enable、即ち《有効化されている》と言う事。
通常であれば、NPC達はHPゲージを無効化されている。が、希にこの眼前の女性の様に保有している者もいるのだ。その例外が《護衛クエスト》における護衛対象。そして、この場合最も注意しなければならないのが、このNPCが実は―――、と言う展開。
「罠だよ」
「罠ですね」
「罠だと思う」
残っていたアスナ、シリカ、リーファが続き、女性陣は万全一致。
それでも未練まがしく、クラインは今度はキリトを見た。キリトもため息混じりの早口で言う。
「勿論、罠じゃないかもしれないけど、今はトライ&エラーをしている余裕はないんだ。多少は時間短縮出来たけど、やっぱり最終ボスは未知数なところがあるんだし」
「ん………だな。それに ハニー・トラップの類は 別段珍しい事でもない」
キリトの回答が、恐らくは正しく模範解答だ。
そして、リュウキも今回は同意した。もう少し時間があれば、選んでみる、と言うのも一興だ。
システムの奥、細部に至るまで解析をする事が出来れば、面白さは半減してしまうかもしれないが、判明するかもしれない。だが、時間がない上に、只管に視続けて、綻びを探し、侵入し……、まるで 自分が金縛りにでも合っているかの様に、微動だにせずに視つづけなければならない。……そんな事、皆は許してくれないだろう。
「お、おう……、うむ、まあ、そうだよな、うん」
クラインは小刻みに頷くと、氷の檻から視線を外した。
そして、更に数秒後、奥に見える通路の曲がり角付近で、再び背後で声がした。
「……お願い、誰か…………」
正直な所、彼女を助けたいと言う気持ちがない訳ではない。
嘗て、旧アインクラッドにおいて。
血盟騎士団が
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