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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第219話 囚われの美女
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るキリト。
「……まぁ、クラインは何時でも何処でも、良い意味でも悪い意味でも一直線だから、猪突猛進だ。……こう言う時、正直クラインを相手にするのは疲れる。何度か経験あるし」
リュウキ、随分と辛辣な一言である。流石のクラインもそこまで言われては黙ってはいられない
「って、一言多いンだよ! リュウの字!」
クラインもキリトやリュウキに、詰め掛け様としたが、リュウキの一言ですっかりと忘れてしまっている様だ。……いや、流石に忘れては無いだろうけど。
「あ……、そういや、そんな事もあったかな……」
キリトは、リュウキの『クラインは一直線』と言う言葉を訊いて、昔の事、あの世界SAOでの時の事を思い出していた。
そう、あの時……クラインは リュウキの情報があまりに少なすぎる。情報屋としての情報量はアインクラッドでも1,2を争う程の量であるアルゴですら、扱っている情報が少なすぎる。精々大まかな位置情報。追加報酬で、コンタクトを取れるかどうか……《検討》する程度だった。
疑問に思う事は、判らなくもないのだが……、あろう事か、その理由を本人に直接訊こうとしていたのだ。どうやら、その時の事をリュウキは思い返した様子だった。
「だからって、全部オレに
厄介
(
クライン
)
を押し付けるなよっ!!」
「ん? まぁ 慣れてるだろう? キリトの方が」
「コラァ!! 厄介と書いて、クライン様と呼ぶんじゃねぇっ!」
ぎゃいぎゃいと言い合う3人を見て、ため息を吐きつつ苦笑いを浮かべるのは外野の女性陣達だ。
「あ、あははは……、一瞬だけど、既視感があったんだけど、ちょっと違ったかな?」
「それ、判る。私も一瞬だけ、デジャブったもん……」
レイナとアスナは、3人のやり取りを見て、かつてキリトが二刀流を披露した場面を少なからず思い浮かべていた。リュウキはまず間違いなく覚えてそうだからこそ、そうそうに回避しようとしたんだろう。
「だぁぁぁ! だから、今のは何なんだよっ!? おーしーえーろーーっっ!!」
興奮してきたクライン。盛大にやかましいその叫び声だ、更にはずずいと詰め寄ってくる無精髭づら。このまま放置をしておくと更に暴走モードに突入しかねないだろう。
「……はぁ。キリト。……passだ」
「そこだけ妙に流暢な発音するなよ。……判った判った」
キリトも諦めた様にため息を吐くと、説明に入る。
1から詳しく説明をするのには時間がかかるし、クラインがさっさと理解するとも思えなかったから、一先ず《名称》として、つけている名を言った。
「システム外スキルだよ。《スキルコネクト》」
「すきるこねくと?」
当然、システム
外
(
・
)
であるが故に、クラインは勿論、他のメンバーも訊いたこと
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