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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?-B銃士と挑戦者〜Shooting down〜
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になった。駆け寄るために脚に力を込めてたところに・・・

「馬鹿野郎、なのは! ボサッとしてん――」

「きゃ・・・っ!?」

横からヴィータちゃんの体当たりを受けて、私とヴィータちゃんはその場に転んだ。頭上をフランベルクが空を切って通り過ぎて行く。私の上に覆い被さるヴィータちゃんにお礼を言おうとしたんだけど・・・

「ヴィータちゃん? ヴィータちゃん・・・? ヴィータちゃん!」

背中がバッサリ斬られて血を流してることに気付いた。ヴィータちゃんはそれでも「いって・・・。っざけんなよマジであの野郎・・・!」立とうとするから「ダメ!」私は制止する。ここで動いたら傷口がもっと広がっちゃう。
フランベルクは剣使いさんに掛けられたバインドを破壊して、自由になったその手に収まった。そしてまた炎が噴き上がる。さらに今度は腕だけじゃなくて頭以外が炎に呑み込まれた。もちろん感じ取れる神秘の量もどんどん上昇してくのが判る。

「陸士隊の医療班に連絡完了! だけどもう、アイリ達だけじゃ勝てないかもね・・・!」

アイリが銃弾を連射。神秘の魔力弾は炎そのものになった剣使いさんに直撃するけど、まったくダメージを与えてない。あれを見ればそう思いたい。でも「あんなの放って逃げるなんて出来ないよ」私は戸惑いを見せる。あんな危険な神器を放置した場合の被害がどうなるか考えたくもない。だから・・・

「アイリ。援護お願い! あの神器を破壊する!」

「ちょっ、やめ――」

「・・・ヤー! って、来たよ!」

こちらに向かって突進して来た剣使いさんに、私とアイリは砲撃を連射する。ここで倒さないと被害が大きくなるばかり。そんなことはもうさせない。

「ストライク・・・スタァァァーーーーズ!!」

「この、この、このぉぉぉーーーー!!」

さらにエクセリオンバスターとアクセルシューター8発を同時発射。アイリも銃にカートリッジの装填を繰り返しつつ砲撃を連射。

「待て、なのは! ここいらの避難は済んでる! 街に被害は出るが死人は出ねぇ! アリサ達が来るのを待て!」

「でも! 少しでもあの人を押さえないと! 命は助かっても家とか思い出が燃え尽きちゃったら、生きるのに大切な気持ちが無くなるかもしれない!」

ヴィータちゃんからの警告にそう返す。大きな災害に遭って、命が助かっても住むお家が無くなって、未来に希望を抱けない人をテレビで観たことがある。管理局員は命だけじゃなくて心も守ってあげられないといけないんだ。だから、どれだけ無茶でも危険でも止められる手段を持ってるならそれを使わないと・・・。

「それに大丈夫だよ、ヴィータちゃん! さっきみたくフランベルクを弾き飛ばしてすぐに破壊に移ればなんとかなるはず! きっと上手く行く!」

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