第19話
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、まさかイースターをクビになった時にコッソリ持ち出した古い機器が役に立つ時が来るとはね。
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ソウルジェムを二階堂先生に任せた後、再び星の道経由で見滝原に戻ったあたしは皆にソウルジェムと二階堂先生の事について説明した。
「ホントにソウルジェムなんてオカルトな物を科学で解明出来るの?」
さやかが疑わしげに聞いて来た。
「多分出来るよ。イースターの科学力には私も何度も苦しめられたから。」
「へ〜。」
「でも、本当にその人、信用出来るのかしら?」
今度はマミさんが疑うように言った。
「大丈夫。昔はともかく、今の二階堂先生は夢を追いかける子どもの味方なんだから。その証拠に生徒はもちろん、親からの評判もいいし。」
「日奈森さんがそう言うならいいけど・・・」
「そう言う訳だから、後は結果待ちなの。それと、マミさんとさやかには聞きたい事があるの。」
「何かしら?」
「キュウべえと契約した時、キュウべえは何か道具を使った?」
「よく覚えて無いけど、多分何も使って無かったと思うわ。」
「あたしの時もそうだよ。何か、キュウべえが契約成立とか言ったらパッてソウルジェムが出てきたの。でも、何でそんな事聞いたの?」
「二階堂先生に聞いておいてって頼まれたの。」
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夜8時、私と三条さんは空海と海里を連れて公園に来ていた。
「ホント、何者なんだそいつら?」
「分からないわ。エンブリオをさがしているも個人としてなのか、それとも組織だってなのか・・・」
空海の疑問に私が答えていると、公園の奥から3つの人影が現れた。私達はそれを確認すると身構える。やがて、月明かりがその3人を照らした。それは間違い無く、昼にラーメン屋で色紙とメモを渡して来た少女達だった。
「おいおい。本当に馬鹿正直に来ちまったよ。」
赤毛をポニーテールにした少女が呆れたように言った。一方、メガネの少女はドヤ顔だ。そして、私に話しかけてきた。
「来てくれたと言う事は、エンブリオについて教えてくれるんですか?」
「もちろんよ。」
「ありがたい。だが、その前に一つ質問させてもらっていいですか?」
「何?」
「そちらの女性が三条社長なのはしっていますが、他の2人は誰ですか?」
メガネの少女はあからさまに空海と海里に敵意をぶつける。両脇に居る少女達はそれを見てため息をついていた。
「ただのボディーガードよ。夜中に女だけで怪しい奴に会いに行くほど、私達は無用心じゃないわ。」
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