第1章:平穏にさよなら
閑話3「可能性」
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。」
「....なるほど。なら、なおさら必要かな。...その世界は、僕の生前の世界にある二次小説でよく転生者が行く世界だ。多分、実際も例外じゃない。...そうなると、“原作”とかの世界よりも危険度が増す。それらを出来うる限り回避するためだよ。」
「...なるほど。ステータスを視る能力と、危険を感じ取る能力で徹底的に回避するためか。」
「そう言う事。」
何とか理解してもらえたみたいだ。
「.....少し気になる事がある。転生先のリリカルなのはの世界の歴史...閲覧してもいいか?」
「え、はい、どうぞ。」
年表のようなものを渡され、ある年代の部分をタッチし、その時の出来事を空中に映像として映し出す。
「....まじか...。」
「これは....!」
それに映っていたのを見て、僕は驚く。
「...追加条件だ。前世の相棒と巡り合えたら、前世での力が徐々に扱えるようにしてくれ。」
「あなたのような存在にそのような条件を付けると、条件を満たす前からその力が漏れ出る事もありますが....。」
「構わない。飽くまで自衛にしか使わないからな。」
魂に刻まれた力だからな。使えるようになる前から漏れ出る事はあるだろう。
「そしてもう一つの条件だ。....僕が一定以上成長したらか、ある存在と遭遇した時、本当の“僕”としての力が扱えるようにしてほしい。」
「先程の条件と似てますけど...分かりました。しかし、ある存在とは...?」
“ある存在”の事を伝え、転生前の準備は全て終わる。
「....そろそろだな。記憶の摩耗で、意識も薄れてきた。」
「本当にすいませんでした。...そして、ありがとうございました。」
「お前がいなかったら...。」
「いいって事だ。それよりも....。」
少し二人に振り返って言う。
「魅了された件、多分他の神にも知られているだろうから、覚悟しなよ?」
「「えっ?」」
そして僕の意識は完全に消え、転生を果たした。
―――――☆―――――
=out side=
「....ふむぅ....。」
「...また、下界の様子を見ておられるのですか?」
枯山水のように美しく、それでいて神々しい雰囲気を持つ場所にある、和風のこれまた神々しい雰囲気をどこか漂わせる屋敷の部屋にて、白い髪と長い髭、金色の瞳を持ち、仙人を彷彿させるような老人が、宙に浮く鏡のように楕円形のレンズのようなものを見ていた。
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