第1章:平穏にさよなら
閑話3「可能性」
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《・》を取り戻し、その時の力を扱えるようになった代わりに、魂が削れている。
このままでは、再び記憶と力が失われる。
だから、短期決戦だ...!
「お前は、一体....!?」
「.....“無限の可能性”....その異名で知られていた...らしいな。」
「なっ....!?その名は....!?」
取り戻した記憶の中にある名を言うと、女性も少女も驚く。
「...時間がない。終わらせる。」
「っ、くっ....!」
「後ろだ。」
「なっ....!?」
僕の言葉に身構える女性だが次の瞬間には僕は後ろに回り込んでいた。
「“十重煌閃”。」
「くっ....ぁああっ!?」
手に剣を創造し、それで十重に見える斬撃を浴びせる。
それを“力”...神力で防ごうとするが、それ事吹き飛ばす。
「今、正しき意志へと導こう....。」
「ぐっ....喰らいなっ!」
「お姉ちゃん!加勢します!」
そろそろ終わらせようと、一振りの剣を創造し、“溜め”に入る。
女性が吹き飛んだのが少女の傍だったからか、二人してあちらも“溜め”に入る。
「これが“前世”にて使っていた最強の技にして、お前たちを元に戻す光!」
剣を振り上げ、その剣に神力を込める。そして....。
「「“ディバインシュラーク”!」」
「“勝利へ導きし王の剣”!!」
同時に、技を放つ。
それぞれの光の奔流がぶつかり合い....そして。
「弾けた!?」
「勝利へ導くための布石だからな!」
「しまっ....!?」
相殺し、光の奔流は消え去る。それに驚愕した女性と少女の間に入り込み...。
「“我、正しき意志へと導かん”!」
二人に掌を向け、魔法....いや、神力を使った魔法だから...神法?
それにより、二人は光に包まれる。
「ぁ....ぅ....。」
「......。」
「...やった.....。」
光りが収まると二人は気絶した。だけど、正気に戻った事は確信している。
「っ...ぐ....きつい、な....!」
そして、僕もその場に倒れこんだ。
魂を代償で削られ続けたからだろう。もう、神力は使えない。
「(.....まだ、やる事はある.....。)」
しかし、薄れゆく意識に僕は逆らえなかった。
「――――.....ぅ.....。」
目を覚ます。...どうやら、気絶していたらしい。
「
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