第1章:平穏にさよなら
閑話3「可能性」
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まだまだ昇華が足りないようだ。
「(もっとだ!もっと速く....!)」
音速の数倍どころか、十倍を軽々超える速度になる。
もっと速くなってもいいのだが、これ以上は思考が追い付かない...!
「ちっ、すばしっこいねぇ....止まりな!」
「っ、ぐ、が...!?」
突然、体が動かなくなる。
これは、記憶が戻る前にもあった拘束...!?
「今度こそ終わりだ。」
「ぐ.....!」
魔力でいくら身体強化しても動けない。...拘束そのものも格が違って通じないのか..!
「(ならば....!)」
魔力を際限なく生み出し、それを体内で練る。
「魂ごと消え去れ!」
またもや光の奔流が迫る。
しかし、今度は拘束されて避ける事もできない。
「ああああああああああああ―――――....!!!」
体が灼き尽くされ、意識が薄れて行く。
魂が削られ、存在が薄れるのが分かる.....。
....いや......。
―――....まだ.....まだだ....!!!
「まだ....終われない....!!!」
魔力...いや、女性や少女の使っていたのと同じ“力”を開放する。
体はボロボロになったが、何とか耐え切った。
「なっ....!?」
「へ、へへ.....耐えきったぞ...!」
体内で練った魔力による、存在の保護。魔力が通じなくても、体内...この場合魂の内だが、それを護る事はできる。
....そして、僕がしていたのはそれだけじゃない。
「.....虚数の彼方にある可能性、掴み取ってやったぜ....!」
「お前....!どうやって、私達と同格になった...!?」
そう、僕は今の攻撃で彼女達と同格の存在へと昇華した。
「お前の攻撃をまともに受けつつ....その力を直接解析したまでだ...!」
解析魔法では通じなかったが、直接喰らいつつ解析する事はできた。
なにせ、魂に直接攻撃されているんだ。身を...魂を以って直に受ければ、それだけでどういう力か解析する事ができる。
「っ、それだけで同格になる事など...!」
「言っただろ...?可能性を掴み取ったってなぁ....!」
しかし、代償も大きい。
彼女らと同格の存在へと昇華し、消えていた記|憶
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