第11話 嵐の前の静けさ
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馬とその仲良し2人の小雪と準の3人とって、私と大和と同じように舎弟化契約を結んだわけじゃないが、衛宮は頼れる兄的存在なんだよ」
「そ、それは初耳だな」
「私もそれは知らなかった。けどモモ先輩はよく知ってたね?」
「私が今まで衛宮にテスト前で助けてもらった時、何度か来てるの見たときあったからな。それで聞いたら、私たちのとこの金曜集会じゃないが、何時もかは知らんが週末になると衛宮の所に止まりに来てるんだとさ」
『泊まり?』
大和達は百代の説明した一部に反応する。
「――――ああ。京は衛宮の家に行った事あるだろうから知ってるだろうが、アイツの家は一階建てたがそれなりに広くてな。客室含めて部屋も結構在って、あの3人用の私室もあるらしい」
「それはすごいね」
「まぁ、川神院ほど広くは無いけどな」
「それは当たり前だと思うよ?大富豪クラスでないと、川神院クラスの寺の敷地面積には勝てないからね」
川神院をまるで自分のモノのように言う百代に対して、クッキーが現実的意見で答えた。
「けどモモ先輩。それにしては機嫌良いね?」
「まぁな♪――――明日の昼前に、元武道四天王である衛宮の姉的存在である藤村大河さんと真剣勝負では無いが、稽古名目で戦う約束してるんだ!」
『なるほど』
百代の機嫌の良さに納得する面々。
百代は、強者との戦闘欲を風間ファミリーのメンバーと遊ぶことである程度抑えられているが、やはり一番の解消方法は強者との戦いである。
そんな百代が此処まで上機嫌ななのは、事前にそう言う強者との戦う約束日が迫っている時に限られていた。あくまでも今のところはだが。
こうして最近では非常に珍しく、百代は上機嫌なまま夜を過ごした。
−Interlude−
士郎は一度帰って夕食を作り終えてから、スカサハの感知結界の報告にあった地点である親不孝通りの裏路地に来ていた。
本来であれば、原初のルーンを扱える大魔術師であるスカサハが張った感知結界故に感知した場合即座にスカサハ自信が感じるのだが、とある理由により反応がデカければ直に感知できるが、小さければ小さい程士郎への報告が遅れると言う事態になっているのだ。
なので今回の様に反応が小さければ、その日の内に調査が出来ないでいるのだった。
「・・・・・・・・・何もないな」
此処で感知結界に反応してから丸一日経過している事もあり、魔力痕がまるでなかった。
仕方がないとはいえ、士郎はため息をつく。
この間から後手に回っているこの最近の反応に、一刻も早く決着をつけなければと言う長年戦場に身を置いていた経験則による感が告げていたのだ。
そうしないと、この川神の地に悲劇が舞い降り
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