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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
終幕
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げていた。

「シリルくんは?」
「大丈夫だと信じたいです」

大丈夫だとはとてもとても言える状況じゃない。まだ左手の感覚がさっぱり戻ってこないし、はっきり言って実は相当ヤバイ状態なのかも知れないから。

「ガジルはこんななのに、よく立ってられるな」
「ラクサスさんに全体重かけてるもので」
「え?全然気付かなかったぞ?」

エルザさんの言葉にちょっとしてやったりの顔で答えてみたが、ラクサスさんは全然気付いてなかったらしい。まだ成長期来てないんだよ!!仕方ないんだよこれは!!

「・・・」

すると、ジュビアさんが俺とラクサスさんを交互に見つめて、何かをじっと考えている模様。どうしたんだ?

「シリル、こっちに来なさい。ラクサスさんじゃ危ないから」
「そりゃあどういう意味だ!?」

何のことかはさっぱりだが、とりあえず言われた通りジュビアさんの元へと移動する。もちろん立っていることもままならないくらいの状態なため、申し訳ない気もしたが彼女に全体重を掛けさせてもらっているが。

「あぁ・・・シリルくんってやっぱり・・・」

何やらうっとりした様子でグレイさんと俺を交互に見比べるジュビアさん。彼女が何をしているのか俺やエルザさんにはさっぱり理解できない。

「おい・・・ジュビアの奴、まさか・・・」
「確かにグレイとジュビアを足して2で割ったらシリルみたいなができるかも知れねぇが・・・」

コソコソと何かを話し合っているラクサスさんとガジルさん。なぜか俺やグレイさんの名前まで出てきているのがかなり気になったが、気にしたら負けだと考えてあえて触れて置かないでおこう。

「ところで、信号弾を見たものは?」

真剣な表情でエルザさんがそう言う。その言葉を聞いた時、思わず俺は目を逸らしてしまう。

「いや、聖十の化け物に伸された時とあの吹雪の時以外は、一応気にかけてたんだがなぁ」
「あの吹雪の時にも上がってなかったぜ。なぁ?シリル」
「え!?」

グレイさんから話を振られて思わず反応してしまったが、怒られそうな気がしたので聞いてなかった体にして顔を背ける。

「シリル・・・まさか、お前・・・」
「忘れてた・・・なんて言わないですよね?」
「ギクッ」

グレイさんとジュビアさんに図星を突かれてしまい、何も言えなくなってしまう。だってしょうがないじゃん・・・俺危うく死ぬところだったんだよ!?皆さんより遥かに危険な状態だったんですよ!?忘れるのも無理ないじゃないですか!!

「お前なぁ・・・」
「確かに強敵ではあったけどよぉ・・・」

グレイさんとラクサスさんが呆れたような声でそう言ってくる。く・・・そんなに攻めなくてもいいじゃないですか・・・

「しょ・・・しょうがないじゃな
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