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ぶそうぐらし!
第14話「ようこそ」
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でそう言う。

「妹は小学生だったのか...。...ん?小学生?」

  そう言えば、母さんも小学校の教師をしてたな...。

「なぁ、悠里。その妹の通っている学校ってどこだ?」

「...鞣河小学校よ。」

「...偶然か、それこそ奇跡か....。」

  まさか、母さんと同じ学校だったとはな...。

「悠里、運が良ければ、お前の妹は母さんに助けられてるかもしれない。」

「どうして、そんな事が...。」

「母さんが教師をしてる学校、その鞣河小学校なんだよ。」

「っ...!?」

  衝撃の事実に悠里も驚く。

「生きてる可能性はそれなりに上がった....とでも考えてくれ。」

「ええ...。」

  母さんと同じ学校だからって、生きているとは限らないから、それだけは伝えておく。

「じゃあ、俺は先に戻ってるぞ。」

「...落ち着いたら私も行くわ。」

  そう言って、俺は生徒会室へと戻っていった。









       〜おまけ・その頃の...〜





「...辿り着いたね。」

「...はい。」

  目の前にそびえ立つのは、ショッピングモール。
  彼女...圭ちゃんの言っていた場所へと、私達は辿り着いた。

「...あれ....?」

「どうしたんですか?」

  ふと、玄関の近くの地面を見て違和感を覚える。

「....誰かがここに寄った形跡がある。」

「えっ!?」

  地面には、薄っすらと血によるタイヤの跡が付いていた。

「これは....?」

  そして、目につきやすい場所に石を重りとして紙が置かれていた。

「“このショッピングモールに来た者へ。ここは既に探索したが、生存者一名以外は誰もいない。避難するつもりであれば、少し遠いが私立巡ヶ丘学院高等学校に来てください。私達もそこにいます。”....これは...。」

「他にも誰かがいる...って事ですよね?」

  しかも、この筆跡はもしかして...。

「...遼?遼、なの...?」

「...知り合いなんですか?」

「親友だよ。...うん、間違いない。この筆跡は見た事がある。」

  やっぱり、遼は生きてたんだ。...よかった。

「....よし、学校に行くよ。」

「...はい。」

  生存者一名と書かれているという事は、圭ちゃんの言う“美紀”なる人物も助けられたんだろう。なら、学校に行く以外ないね。

「また歩く事になるけど、大丈夫?」

「なんとか。蘭先輩は大丈夫ですか?」

「平気平気。なんともないよ。」

  ....待ってて遼。もうすぐ、合流するから。
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