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ぶそうぐらし!
第14話「ようこそ」
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  そう言って俺は美紀を連れて屋上へと向かう。
  “遠足”でしばらくやってなかった日課だ。





「屋上...ですか?」

「ああ。」

「ここに一体なんの用が...。」

  疑問に思う美紀を置いて俺は屋上の扉を開ける。

「あら、遼君に美紀さん。」

「よっ、いつもの、しにきたぜ。」

  菜園の手入れをしていた悠里に軽く声をかけ、傍にあるロッカーを開ける。

「えっ!?こんな所に銃が...!?」

「スナイパーライフルだ。これも家から持ってきた奴でな。」

  そう言いつつ、弾を一つ込め、屋上から狙う。

「スナイパーライフルはこういう状況では持ち出す利点が少ないからな。だから、せめて遠い所からできるだけ数を減らすため、一日に一体は殺している。」

「一体...だけ、ですか?」

「結局の所、弾が少ないからな。節約だ。」

  それに、大抵は模造刀でなんとかなる。...偶に徒手だけで済ますけど。

「...っと、あの雨でだいぶ減らしたし、やっぱり少なくなってるな...。」

「....軍人の息子だからって、銃がそこまで扱えるのに納得がいかないんですけど...。」

  至極真っ当な事を言われる。確かに、家系は全然関係ないな。

「俺の親父、底が知れないんだよ。いろんなコネも持っているみたいだし、夏休みとか冬休みとかは外国に連れられて実弾で練習させられた事もある。」

「えっ...!?」

「ま、それが今ここで役に立ってるんだがな。」

  主にハワイで習った事が役に立つときが来るとは思わなかったぜ...。

「...っし、仕留めた。」

「凄いですね...。一発だなんて...。」

「近接武器なら首から上に致命傷を与えればいいけど、銃だと頭を撃ち抜かなきゃ大抵は倒せん。だから、必然的に確実に命中させなきゃならんしな。」

  親父曰く、元々俺には才能があったらしいが。

「さて、屋上で他にやる事と言ったら悠里の手伝いくらいだ。」

「あら?手伝ってくれるの?」

「まぁな。美紀も暇そうにしてたし。」

  そういう訳なので、しばらく悠里の手伝いをする事にした。



「.....あの、先輩...。」

「ん?どうしたー?」

  手伝いが終わり、適当に休憩していると、屋上から外を見ていた美紀が話しかけてくる。

「先輩は...家族の今って、気になりますか?」

「家族?」

「.....こんな状況になって、もしあのゾンビみたいなのになった家族と会ったら...。」

  ....うーん、俺の家族はそうなるイメージが湧きにくいが...。

「.....心に大きな傷を負うかもな。そして、そのま
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