第14話「ようこそ」
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神状況を少しでも楽にするために、部活として認識してるんだよ。」
「それと、由紀先輩を誤魔化すため...でもあるんですね。」
なかなかに察しがいいな。...まぁ、それは結果的にだっただけだけど。
「...お前も入るか?」
「.....それは、ここで生きるためですか?それとも、本当に部活という意味で...。」
「両方...かな。まぁ、学園生活部として動かなくてもいいし、好きにしてくれ。」
すると、俺たちの話(一応声は小さくしてた)を聞きつけた由紀が乱入してくる。
「みーくん、みーくんも学園生活部に入るの!?」
「え、えっと...まだ考えてますけど...。」
「えぇ〜?入ろうよー!楽しいよ!」
相変わらず強引だな...美紀が困ってるぞ?
「由紀、すぐに入るとか決められないんだから、何日か待ってやれ。」
「はーい。」
「悪いな美紀。..まぁ、慣れてくれ。」
「は、はぁ....。」
こうして、この日は過ぎて行った。
...どこか、美紀は由紀の事を気にしてたみたいだが...。
「.....ん?」
その日の夜。まだ眠りが浅い時、俺は物音で目を覚ました。
「...先生か?」
ふと気になり、廊下を覗くと...。
「....美紀...。」
美紀が一人でどこかへ行こうとしていた。
さすがに先生が見回りしているとはいえ、一人は危険だ。俺も支度して追いかける。
「(どこに用なんだ?)」
美紀はどこかへ向かっている。...向かい先は....。
「(...図書室?)」
なぜか図書室だった。...まぁ、ライトも持っているし、今日も俺が二階を見回っておいたから奴らはいないだろうけど...。
....あ。
「...遼君?」
「先生、ちょっと....。」
見回りしていた先生と遭遇したので、手招きして呼び寄せる。
「こんな時間に...どうしたの?」
「美紀が図書室に向かうのを見かけたので...。」
「美紀さんが!?」
俺の言葉に驚く先生。...一応、夜中だから声は抑えてくれたみたいだ。
「....長居は危険なので、そろそろ呼び戻しましょう。」
「そうね。」
俺と先生は図書室に入り、美紀を探す。
「.........。」
とある本のコーナーの一角で、美紀はいくつかの本を手に取っていた。
「....おい、美紀。」
「っ!?りょ、遼先輩ですか...それと先生も...。」
声を掛けると、飛び上がる程驚かれる。...まぁ、仕方ないか。夜中だし。
「奴らがいないとはいえ、夜中は危
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