外伝
外伝《絶剣の弟子》D
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かない。
「ああもう……!」
足で水を蹴り、その推進力でユウキさんに着いて行く。途中でアスナさんとシウネーさんのバフが掛かり、目に見えて速度が上昇した。
「ライト!5秒後に突進系ソードスキルお願い!」
「っ、はい!」
減速体勢は取らず、慣性に身を任せながらソードスキルを発動する為の姿勢を取る。
「……2、1、今!」
「……はっ??」
突進系ソードスキル《レイジングスパイク》が発動し、この世界にも多少は存在する物理法則を無視した加速が身を包む。目標は大ムカデの無数にある足の1本だった。
加速に合わせて不思議と視界がスローになり、自分の剣が大ムカデの足の節の部分にクリーンヒットしたのが分かる。そして目の前をその部位が通過し、位置がずれたところに後からユウキさんが攻撃を見舞う。
「やぁっ??」
ユウキさんは自前の加速で間合いに入り、2連撃《スネーク・バイド》を放つ。不可視の2連撃が俺がクリーンヒットさせた節の部分に、寸分違わずヒットする。
『シャァァァァァァァッ??』
すると大ムカデは弾かれたように体を撓ませ、その場で動きを止めた。俺とユウキさんの目の前には断ち切られ、ダメージエフェクトを撒き散らす大ムカデの足が浮かんでいた。
「今のを繰り返して全部切り落とすよ!」
「え……」
そう言うなりユウキさんはまた飛び出していくが、俺はその言葉が信じられなかった。
ーーーいったい何本あるんだ、アレ。
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