第11話 そして古き年は過ぎる
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だけれども、あんな話やこんな話が出来て私的にもとても面白い時間になった。2人の寝顔もとても幸せそうなのできっと満足したのだろう。
さて、夜も更けてきたが私はまだ眠くなかったのでまだ起きているだろうお兄ちゃんのところに行くことにする。
部屋の扉を開けるとそこにはお兄ちゃんが伸びていた。そーいえば先ほどコイバナの最中に入ってきて邪魔をした煩い男がいたような気がする。《3人でボコボコにしました》
伽耶「起きて、煩い男。」
大輝「…」
伽耶「ドロップキック??」
大輝「ぎゃああああああ??」
大輝「義兄になんてことするんだ??殺す気か??」
伽耶「女子会の邪魔をしたお兄ちゃんが悪い。」
大輝「う…」
お兄ちゃんがバツの悪そうな顔をしている。そんな顔も決まっているお兄ちゃん…やっぱりずるいよ。結局、私はあの人にはかなわない。
大輝「そーいえば他の連中は?」
伽耶「みんな寝ちゃったよ。レンは?」
大輝「ガ◎使観てる。」
伽耶「あらそう。うまくやってるようで何より
だわ。レン君は少し人見知りなところが
あるから…」
大輝「わかってるよ」
そう言うとお兄ちゃんは私に手招きをした。
大輝「年越し蕎麦食べようぜ」
伽耶「…手打ち?」
大輝「馬鹿か。普通に冷凍麺だ」
伽耶「だよね。じゃあいただくよ。」
そう言って私はお兄ちゃんの後を追う。
一階のリビングに入ると、レン君がソファーに腰をかけて真剣にテレビを観ていた。周りなんか見えてないみたいで、こちらに見向きもしない。ガ◎使ってそんなガチで観るものだったっけ?
大輝「レン君?よければ年越し蕎麦を食べないか?」
お兄ちゃんが話しかけると、レン君はやっとこちらを振り向いた。
レン「いいんですか?」
大輝「当たり前だ。冷めるとマズイから早く食べ
ちゃおうぜ。」
レン「いただきます。」
…そーいえば蕎麦はいつ作られたんだろう?お兄ちゃんに聞こうとしたその時、レン君が私にこう尋ねてきた。
レン「リン達は?」
伽耶「みんな寝ちゃったよ」
レン「そう」
レン君はいつの間にかテーブル近くの椅子に腰をかけ、蕎麦の登場を待っていた。私も考えるだけ無駄なことを考えることをやめてレン君の隣の椅子に座る。レン君は私なんかに興味がないのか一切振り向かなかった。
大輝「はい。熱々の年越し蕎麦だ。
今年中に食べてしまおうぜ。」
レン・伽耶「いただきます」
蕎麦を一口すする。冷凍食品なのに、お兄ちゃんが作ったというだけで何故か美味しく感じる。
ーこうして今年も終わるー
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