第11話 そして古き年は過ぎる
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し、とある映像を流し出した。
ミク「…っ??こんなものいつの間に撮ったんですか??」
伽耶「お兄ちゃんから送られてきた。」
ミク「…マァスタァのバァァァカァァァァ??」
伽耶ちゃんが不敵に笑いながらミクちゃんを煽る。これは…正直恥ずかしいと思う。どんな内容かは本人に怒られそうだから言わないでおこう。
ーレン視点ー
…上が何やら騒がしい。リン達が今日寝る部屋《女子会をする部屋》は二階の東側にある広めの和室だったが、おそらくそこからの声だと思われる。あの声はミクさんかな?
あまりの煩さにテレビの音がかき消されてしまう。大晦日のテレビ番組は内容はともかく、お祭り的な雰囲気は中々良いものだと思うので、少し損した気持ちになる。なんだかブルーな気持ちになっていたところで大輝さんがトイレから出てきた。俺は大輝さんの方へと意識を向ける。何やらお腹を壊したらしいが原因は…
レン「本当にごめんなさい。余計なこと
しちゃったみたいで。」
大輝「いや、気にすることはねぇよ。
これもいい思い出だ。」
…なんだろう。この人、噂に聞くよりかなりいい人だ。《大輝さんは巷でも噂の天才なのだ。》
みんな口々に「愛想のないやつだ」と言っていたからもっと冷たい人だと思っていたのに。
大輝「誰だそんな噂流したやつ。」
レン「聞こえていたんですか…」
大輝「覚えとけ。ボカロはポーカーフェイスと
商業スマイルは上手いが隠し事は下手だ。」
レン「肝に銘じておきます。」
そーいうと大輝さんは表情を少し緩めて、こう問いかけてきた。
大輝「京都に行ったら何をしたい?」
レン「…特にはないですけど。」
大輝「なら、1日だけ俺につき合ってくれないか?
悪い思いはさせないから。」
レン「…いいですけど。ミクさん達とは行かない
んですか?」
大輝「いや、ミクや伽耶じゃダメだ。」
大輝「…レン君か、リンちゃんじゃないと。」
大輝「しかし、上うるせぇな。ちょっと様子
見てくる。」
そう言って大輝さんは二階へと向かった。俺かリンじゃないとダメ?いったい何をする気なんだろう…というか、何故リンを誘わなかったんだ?
大輝さんは超頭がいいらしいが、やっぱり天才の言うことはわからない。考えれば考えるだけ頭がオーバーヒートしそうだったので、俺は再び意識をテレビに向けた。
ー伽耶視点ー
夜11時30分。盛り上がった女子会もお開きになった。何故なら、ミクちゃんとリンちゃんが寝落ちしてしまったからだ。2人とも普段は11時には寝ているそうなので、少し無理をさせちゃったかな。
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