マブラヴ
1233話
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子は、俺がその手の経験を何も知らない男であれば呑み込まれる程の艶があった。
「確かにレモンやマリューの肌を見るのは好きだけど、それは俺だけの特権だな。他の男共に見せるのは気分が良くない」
「あら、毎晩私達の身体を余すことなく見てるのに、独占欲が強いわね」
レモンがそう言った瞬間、こちらに向かって歩いてきていた人物の足音が乱れる。
それでも持っていたお盆の中身を床へと落とさなかったのは、さすがに有名な喫茶店のウェイトレスといったところか。
「お、お待たせしました」
見て分かる程に頬を赤く染めながら、それでも何とか俺達の座っているテーブルへと紅茶のカップやサンドイッチを含めた食べ物を並べていく。
間違いなく今のレモンの話が聞こえていたんだろう。
「ごゆっくりどうぞ」
そう告げ、一礼して去って行くウェイトレスは頬だけではなく耳まで赤くなっていた。
「レモン、その辺にしておきなさい」
さり気なく周囲に視線を向けながら告げるマリュー。
近くにある幾つかのテーブルの客が、俺達の言葉に耳を傾けているのが分かっているからだろう。
「そうね。この話はこの辺にしておくとして……来週行く予定のスキーはどうなってるの? 色々と誘ってるみたいだけど」
「あー、そうだな。結構な人数が参加予定だ。ま、スキーだけじゃなくて温泉もある宿だってのが影響してるんだろうな。寒いのは嫌いでも、温泉は好きだって奴が多いし」
霞と約束したスキーの件は、既に色々な所に話を持っていっている。
珍しい人物としては、マクロス世界のジェフリーも参加予定らしい。
……いや、元々サーフィンを好むジェフリーだ。スノーボードに興味を抱いてもおかしいことはない。
S.M.Sからはそのジェフリーを始めとして殆どの人数が参加するらしい。
他の世界にも色々と声を掛けているが……最終的にどのくらいの人数になるのかは、まだ不明だ。
恐らく30人は超えるだろうと思うが、そう考えるとシャドウミラーの慰安旅行に近いよな。
そんな風に考えながら、取りあえず今は喫茶店でレモンとマリューとの時間を過ごす事に専念するのだった。
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