暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1233話
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そうだ。

「ではご注文の方をどうぞ」
「BLTサンドと……照り焼きチキンサンド、シーフードサンド、紅茶」
「紅茶と……ねぇ、マリュー。このクッキー1人で食べると多いから、2人で食べない?」
「私はいいけど。でも余ったらアクセルが食べるんじゃない?」
「それもそうね。じゃあ、紅茶とクッキーをお願いするわ」
「私は紅茶だけでお願い」

 ウェイトレスが俺の注文に少し驚いていたが、それでもプロ根性を発揮したのか、その驚きはすぐに消える。
 俺達が喫茶店に入って来た時に比べると、その驚きは少なかったという事か。

「畏まりました、BLTサンド、照り焼きチキンサンド、シーフードサンドがそれぞれお1つ、クッキーが2つ、紅茶が3つでよろしいですね?」

 ウェイトレスが注文を繰り返し、それに頷くと去って行く。

「こうして見ると、パフェとかも美味そうだな」

 メニューの写真を見ながら呟くと、マリューのジト目が俺へと向けられる。

「あのね、アクセル。私達の前で食べるの? ただでさえ美味しそうなサンドイッチを幾つも注文してるのに」
「……そうだな、やめておこう」

 ここでマリューに逆らうと、後日色々と酷い目に遭いそうな気がするので、取りあえずそう言っておく。
 何故かレモンは面白そうな表情でこっちを見ていたが、不意に口を開く。

「アクセル、折角オーブに来たんだから、出来ればもう少しお店に寄っていかない? 色々と見てみたいし」
「そうだな。何だかんだで今のオーブは品揃えがいいし、その辺を見ていくのはいいかもしれないな」

 現在のオーブは、SEED世界の盟主的な立場にある。
 そんなオーブだけに、当然人、物、金といった風に色々と集まるのは当然だろう。
 何でも移住希望者が鰻登りになっていて、人手が幾らあっても足りないと、火星の息吹作戦の打ち上げをやった時にカガリが愚痴っているのを聞いた覚えがある。
 当然その中にはプラントや地球連合軍含めてスパイの類はいるだろうし。

「アクセルがいると買い物しても便利だから助かるわ」

 嬉しそうな笑みを浮かべるレモンだったが、それが俺の空間倉庫を当てにしているというのは明らかだった。
 まぁ、レモンの為なら空間倉庫を使うくらい、どうでもいいんだが。

「そろそろ春服が欲しいと思ってたから、ちょうどいいわね」
「確かに春服は欲しいけど、ここはオーブよ、レモン? 常夏の島に春服があるとは思えないけど」
「……そうかしら? 寧ろ、オーブだからこそ冬服はともかく春服はあるんじゃない? まぁ、いざとなったら夏服でもいいわよ。アクセルも肌が出ている方が嬉しいでしょ?」

 チラリ、と俺の方へ流し目を向けながら告げるレモン。
 艶然とした笑みを浮かべるその様
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