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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL6 八神堂へ………
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にもくっつきながら座り、座ってるベンチの上、膝の上、背もたれから肩の上に伸びながら乗る猫。しまいには子猫が頭の上に乗って垂れている。なのにシュテルは気にせず本を読むのに没頭していた。
「にゃんこアーマー………」
全身猫に包まれたシュテルを見て、そう感じてしまった。
「レイ?」
視線を感じたのかシュテルが俺に気がついた。なお、猫達は動こうとしない。
「どうしたんですか?」
「それはこっちが聞きたい………」
俺の問いに不思議そうに首をかしげるシュテル。
「いや、その猫達だよ」
「ああ、この子達ですか。この子達は野良猫ですよ」
「野良!?」
どう見ても人に懐いている飼い猫にしか見えない。
「何故か私、猫に好かれやすくって、外で本を読んでいるとこうやって集まってくるんです」
と他人事の様に言う。本人は全く気にしていない様だ。
「レイはどうしたんですか?」
「あっ、ああ俺は買い物した帰りに周辺をぶらぶらしようと思って………」
そう話しているうちにシュテルの本に目がいった。
こう見えて、小学生の時は読書少年だったのだ。中学に入るにつれて、喧嘩ばかりになってしまったが、図書館等があれば無料で本が読める。
本屋でも良い。漫画はともかく小説なら長い時間楽しめる。
「なあシュテル。この街って図書館とか本屋ってあるか?」
そう聞きつつ、シュテルの隣に座る猫に近づいてみる。あまり動物と触れ合った事が無い為、緊張する。
「そうですね……この近くに市営図書館があって結構大きいですよ。後は前に行ったショッピングモールの中の本屋と………」
説明している中、俺の動きに気がついたシュテルが注目する。
俺は恐る恐る手を出し、撫でようと近づける。
「………」
「………」
後僅かという距離で猫と目が合った。
「フシャー!!!」
「痛っ!?ええっ………」
不意に怒られた驚きと、払われた際に猫にひっかかれた事で心の傷を負った。
「ウウウウウ……!!」
まるでシュテルとの時間を邪魔するなと言わんばかりに唸りながら威嚇する。
「俺も仲良くしたいだけなんだよ、モフリたいだけ…」
「シャー!!」
鋭い引っ掻きが俺の目の前に振るわれる。
どうしても俺は邪魔の様だ。
「ふふふ………」
そんな俺の反応が面白かったのかシュテルが小さく笑っていた。
パシャ!
「えっ?」
俺の行動は早かった。素早くポケットからスマホを取り出し、カメラでシュテルを取った。無駄に手ブレ防止機能付きなので写りも素晴らしい。
「か、貸してください!」
撮られた事に気がついた
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