ターン41 鉄砲水と流離の浮雲
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いい。落ち着け落ち着け、これまでの雲魔物のパターンを見るに、フォッグカウンターを使って何かするモンスターは常に自身に乗ったカウンターをコストにしていた。そうだ、僕の場に存在するシャークラーケンにカウンターが乗ったからって、何も恐れることはない。これはただのはったり、こけおどしに過ぎない。
「ターンエンド!」
「ふふふ。先ほども言ったことだが、熱くなるだけではデュエルに勝つことはできない。それを証明してみせようか。スタンバイフェイズに雲魔物のスコールの効果により、フォッグカウンターが1つ追加される」
シャークラーケン (6)→(7)
「それがどうしたって?」
「永続魔法、召喚雲を発動。このカードは1ターンに1度、自分フィールドにモンスターが存在しない時手札か墓地からレベル4以下の雲魔物を特殊召喚できる。ただし、墓地から特殊召喚した場合このカードが自壊するデメリットがあるが。だがもはやそのデメリットも関係ない、墓地からアシッド・クラウドを蘇生する!」
雲魔物−アシッド・クラウド 攻500
またもや現れた、緑色の雲。僕のフィールドに伏せカードのない今、あのカードを出す意味はなさそうなものだけど。その疑問は、すぐにふり払われた。
「アシッド・クラウドをリリースし、アドバンス召喚!出でよ、雲魔物−ニンバスマン!」
これまでよりもひときわ大きい雲が寄せ集まり、頭と腕と足がなんとか識別できる程度の人型に変化していく。だが何よりも恐ろしいのは、その巨大さだ。これまでの雲魔物が精々人間サイズだったというのに、このモンスターは身の丈5メートルは軽く超している。しかもその状態から、さらに体が一回り二回りと巨大化しつつあるのだ。
「ニンバスマンは通常時、攻撃力を1000しか持たないモンスターだ。だがこのカードはアドバンス召喚時、リリースした水属性モンスター1体につき1つのフォッグカウンターを自身に乗せる」
雲魔物−ニンバスマン (0)→(1)
アモンの説明が続く中よく見ると、シャークラーケンにまとわりつく雲の切れ端が徐々にニンバスマンに吸い取られていくのが見えた。そしてその雲を取り込み、ニンバスマンが更なる巨大化を遂げる。
「そしてニンバスマンの攻撃力は、フィールドに存在するフォッグカウンター1つにつき500ポイント上昇する。自身に1つ、そしてシャークラーケンに7つ。そのカウンター全てが、ニンバスマンの攻撃力を上昇させる」
雲魔物−ニンバスマン 攻1000→5000
「く……!」
してやられた。これまでのパターンから正直、例えシャークラーケンのミスが響くとしてもまさか次のターンで終わるようなことはないだろうなんて甘い期待がどこかにあったことは否めない。攻撃力1
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