ターン41 鉄砲水と流離の浮雲
[12/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。どこまで想定内なのかまるで読み切れない、そんな底知れなさがある。
「やはり、攻撃宣言をトリガーとするカードだったか。僕はこのターン、まだモンスターを召喚していない。雲魔物−ゴースト・フォッグを守備表示で場に出し、さらに2枚目の雲魔物のスコールを発動。これでターンエンドだ」
雲魔物−ゴースト・フォッグ 守0
清明 LP1800 手札:0
モンスター:なし
魔法・罠:1(伏せ)
アモン LP2500 手札:1
モンスター:雲魔物−ゴースト・フォッグ(守)
魔法・罠:雲魔物のスコール
「僕のターン!」
今引いたカードは……このカードか、悪くない。こうなってみるとさっきのアシッド・クラウドでこのブラフがスルーされたのも悪いことばかりじゃない。
「リバースカードオープン、サルベージ!この効果により墓地から攻撃力1500以下の水属性モンスター2体、グレイドル・コブラとサイレント・アングラーを手札に回収する!そしてサイレント・アングラーを召喚!」
サイレント・アングラー 攻800
「攻撃力の低い方をわざわざ出すのか?」
「繋ぎだからね。水属性モンスターのアングラーをリリースして、このカードを手札から特殊召喚!出てきて、シャークラーケン!」
シャークラーケン 攻2400
半上級モンスターのスペックを持ちながらも召喚権を使わずに場に出せるモンスター、シャークラーケン。タイダルのいない今の僕のデッキにとっては凄く貴重な、パッと出せる自前のアタッカーだ。守備力0のゴースト・フォッグを倒すだけなら別にアングラーのままでもよかっただろうが、これまでの流れで考えるときっと何かあのカードにも効果があるだろう。ならば突破力の高いシャークラーケンで押し切る方がいいと考えたのだ。
「シャークラーケンでゴースト・フォッグに攻撃!」
シャークラーケン 攻2400→雲魔物−ゴースト・フォッグ 守0(破壊)
シャークラーケン (0)→(6)
「な、なんだってのさ!?」
なよなよした雲を一撃で粉砕した、と思ったら、なにやらシャークラーケンの様子がおかしい。その全身に薄い雲のかけらがまとわりつき、いつまで経っても消えようとしない。
「ゴースト・フォッグの効果発動。このカードが戦闘破壊された時、そのモンスターのレベルの数だけフォッグカウンターを好きなモンスターに乗せることができる。もっとも、今フィールドに存在するのはシャークラーケンだけだがね」
またまた前言撤回。しまった。これ完っ全に裏目だ。大人しくアングラーで攻撃してからメイン2でシャークラーケンにチェンジさせておけば、あるいはシャークラーケンに拘らずにコブラで攻め込んでいれば……いや、もうこうなった以上、反省は後ですれば
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ