暁 〜小説投稿サイト〜
ガンダムビルドファイターズトライ 〜高みを目指す流星群〜
01 「ガンプラが繋ぐ出会い」
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な自己紹介してないのに」
自己紹介なんて名前と1年間よろしくお願いします的な発言していない。ヨーロッパに行っていたことを言っていたのなら名前を覚えられたことも納得するが、いったい彼女はどうして俺の名前を覚えたのだろうか……。
「だからこそ余計に気になったのよ。ナグモくんって長身でスタイルも良いし、目を付けた女子は結構居るでしょうね。ちなみにあたしも結構ナグモくんは好みよ」
「は、はぁ……」
嬉しいことを言われているのだろうが、初対面の相手から言われても正直反応に困る。別に異性と話すことは問題ないが、異性と付き合った経験はゼロ。その場の流れでカッコいいだとか言われたことはあれど、唐突に口説かれるような真似はされたことがない。
それに俺が没頭してきたのはガンプラに関するものばかり。いくら世界的に人気があるとはいえ、男女比率でいえば男性の方が多いのだ。この手のタイプの関わり方は経験的に不足している。
「それは……どうも」
「まあ、だからってそれが理由で話しかけたわけじゃないけど。別に男に飢えたりしてないし」
だったらさっさと本題に入ってくれないだろうか。いくら放課後で人が減っているとはいえ、教室にまだ男子達が残っている。全員というわけではないが、嫉妬めいた感情を抱いていそうな連中は居るようだし、可能ならさっさと解放されたいのだが。
「ならすぐにでも本題に入ってもらえる?」
「何か急に反応が冷たくなってない?」
「あいにく青春に関する経験値は不足してるんでね」
初対面相手に直球で言うのもあれなので遠回しに言ったが、コウガミの表情を見る限りこちらの言いたいことを理解したらしい。にも関わらず、その直後に俺の腕に自分の腕を絡めてきた。
「お、おい何してる!?」
「何って経験不足なんでしょ? ならちょうどいいじゃない、あたしとこうして学校を見て回りましょ」
いやいやいや、百歩譲って一緒に学校を回るのはまだ良い。だが腕を組んで歩く意味はないだろう。
そもそも、俺達が会ったのは今日が初めてだぞ。というか、ずっと腕に柔らかくも弾力のある大きなものを感じるのは不味い。男としてはプラスの経験でも今後の学校生活や理性的なことを考えるとマイナスでしかないのだから。
「何でそうなるんだ。男には飢えてないんだろ?」
「ええ、男には飢えてないわ。ただ……あなたの持っているガンプラに興味があるだけ」
なるほど……そういうことか。
俺は今日を迎える前からガンプラバトル――通称GB部に入ることを決めていた。そのため、今日はかばんの他に愛機を入れた専用のケースも持ってきている。
入学前から入る部活動を決めている人間はそれなりに居る。最初のうちは仮入部期間で
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