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ガンダムビルドファイターズトライ 〜高みを目指す流星群〜
プロローグ
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在しているが、その形状や追加されている武装を見る限り、パックパックは通常のセラフィムガンダムではないようだ。
 ――両肩と両足には改良されているGNフィールド発生装置があるみたいだし、装甲も部分部分補強されている。セラヴィーをより重火力・重装甲化した機体だな。
 機動性の低さは目に見て分かるので懐に入られたら終わりだろうが、リック・ディアスの弾幕は高出力兵器で一掃される。
 またセラヴィーの動きを見る限り、操る人物の腕前も相当なものだ。残り時間を見た限り、まだバトルが始まって間もない。状況を見る限り確実にリック・ディアスが追い込まれているので、近いうちにセラヴィーが勝利を収めるだろう。
 俺の予想は間違っていなかったようで、次の瞬間にはセラヴィーの攻撃がリック・ディアスの脚部を掠めた。一瞬行動が止まったところに追撃が行われ、直撃したリックディアスは大破する。
 このように言うと誤解があるかもしれないが、ガンプラバトルにはダメージレベルというものが存在している。これは従来通りのダメージが入るA、ある程度ダメージを抑えたB、完全にノーダメージのCがあり、大会でもない限りはCに設定されていることが多い。故にあのリック・ディアスは実際には壊れてはいない。

「いったいどんな奴が作ったんだか……」

 セラヴィーの製作者に興味を持った俺は人混みの合間を縫って進む。身長が180センチほどあるため、視界が塞がるということはほぼない。
 ……へぇ、人を見た目で判断するなとは聞くけどまさにそのとおりだな。
 今俺の瞳に映っている人物は、逞しい筋肉に身を包んだ巨漢ではない。あの元よりも格段に重量感の真下セラヴィーガンダムの使い手……それは華奢な印象さえ受ける同年代の少女だ。真面目そうといえば聞こえはいいが、感情に乏しい顔立ちをしている。
 まあ人なんて外見だけで判断できるものじゃないしな。それに人の数だけそれぞれの考えがあり、その分だけそれを具現化したガンプラもある。またガンプラバトルがしたいって熱が再発してきてるけど、それは今後のために取っておこう。彼女のような強敵がこの街にも居るのなら……

「愛機で戦ってこそ意味がある」


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