GLORIA
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た。
『エルザだぁ!!剣咬の虎のリーダーを倒し、5ポイント獲得!!現在妖精の尻尾が72ポイント!!
強い!!妖精の尻尾強すぎる!!1人も倒されずに優勝となるかぁ!?
他のギルドの魔導士たちもほぼ全滅!!残るは剣咬の虎のスティング、ただ1人』
怒濤の連続勝利で次から次へと得点を加算していく妖精の尻尾。その様子を耳にしたスティングは建物の影で1人、不敵な笑みを浮かべていた。
シリルside
「やった・・・」
目を閉じて一切の動きを見せないレオンを見て、勝利を掴んだことに徐々に実感が湧いてきた俺は、両手を合わせ天を仰ぐ。
「やったな、ガキ」
そんな俺の頭に後ろからガジルさんが手を置く。しかし、傷だらけの彼はかなりフラついており、俺を杖がわりにしているようにも感じられた。
「しかし・・・一撃で決められるわけねぇと思ってたのに、最後は案外あっさりしてたな」
「そうですね」
ガジルさんの鉄影竜の咆哮を受けても全くダメージを受けている様子がなかったレオン。俺の改良された滅竜奥義を零距離で受けたからって倒れるのか疑問だったけど、意外と効果的だったのか、あっさりと崩れ落ちていった。
「スゥ・・・スゥ・・・」
「「ん?」」
レオンの方から何かゆっくりと、規則正しく呼吸を繰り返す音が聞こえ、そちらに耳を澄ませてみる。
すると、なぜレオンが俺の一撃で沈んだのか、はっきりとわかることができた。
「こ・・・こいつ・・・」
「寝てやがる・・・」
どうやら彼の呼吸している音というのは、寝息だったようだ。
目を閉じて微動だにしなかったのはこれが原因か・・・気絶したとかじゃなく、眠ってるって辺りがこいつの化け物具合をさらに際立たせているな。
「そういえば・・・レオンの奴、今日ずっと眠そうでしたもんね」
「あぁ。隈がヤバかったしな」
レオンは今日の最終日を寝不足の状態で参加していた。入場の時なんか目の下が真っ黒になって全く覇気が感じられなかったぐらいだし。
ただ、戦っている中でそんなものは気にする余裕がこちらにはなかった。それを感じさせないくらい強かったのもあるけど、それ以上に集中力が高かったのが一番の要因かな。
「このガキ・・・お前の奥義でやられたんじゃなくて集中が切れて眠っただけとかじゃねぇだろうな?」
「やめてください。ありえそうでイヤだ」
奥義を放った時、確実に手応えはあった。普通の相手であれば間違いなく倒せるだけの手応えが。ただ、レオンを倒す上ではそれで足りるか予想ができなかった。も
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