GLORIA
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バタンッ
水と天空の2つの属性。それを合わせたドラゴンさえ倒してしまうほどの魔法を喰らったレオンは地面へと倒された。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
その魔法を放った少年は拳を振り切った状態で地面に仰向けになっている金髪の少年を見下ろしている。
「・・・」
倒れた少年は目を閉じたまま微動だにしない。それは、2人の死闘を終えたことを物語っていた。
『シリルだぁ!!蛇姫の鱗のサブリーダー!!レオン・バスティアを下し、3ポイント追加!!』
これにより魔水晶ビジョンの順位にまたしても変動が起こる。
1位 妖精の尻尾 63P
2位 蛇姫の鱗 61P
3位 剣咬の虎 59P
『逆転!!逆転!!妖精の尻尾がまたしても首位に返り咲き!!』
『さらにはグレイとジュビアがサブリーダーのリオンとシェリアを倒したことで4ポイント加算カボ!!』
『トータル67ポイント。こりゃすごいねぇ』
実況席もまさかの展開に大興奮。同じように観客たちも圧倒的実力を保有していたレオンをシリルが戦闘不能にしたことで大盛り上がりだ。
そして、残された最後の戦いにも終止符が打たれようとしていた。
「くだらない。くだらないんだよ!!」
金を主とした鎧を身に纏ったエルザに対し、ミネルバは叫びながら魔力を一点に集中させていく。
「これで終わりだ」
「消えろ!!」
先程までの爆発よりも上をいく攻撃を試みるミネルバ。しかし、上がった爆風が突然真っ二つに切り離される。
「え?」
何が起きたのかわからず、驚愕するしかないミネルバ。エルザはミネルバの魔法を・・・空間を切り裂いたのだった。
「バカな・・・そなたのどこに・・・そんな力が残って・・・」
「お前は、私の大切なものを傷つけすぎた」
静かな威圧感を放つエルザ。彼女のあまりの迫力に、ミネルバは思わず1歩後ずさる。
「よ・・・よせ」
「報いを受けよ」
「やめろ・・・妾は・・・妾は!!」
冷や汗を浮かべ表情を強張らせるミネルバ。エルザは全ての怒りを手に持つ武器へと込める。
「天一神・星彩!!」
彼女の渾身の一撃は、ミネルバを確実に捉えた。エルザの攻撃を受けた彼女はその勢いに押され空中で体を何回転もさせ、地面へと叩き付けられる。
「う・・・う・・・うぅ・・・」
突っ伏して動くことができないミネルバ。エルザはその様子を表情を崩すことなく、静かに見届けてい
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