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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
127 【アルヴヘイム・オンライン】
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した>氛氓轤オいが、その事についてボクからゲ須郷に対しては、そう大して思うところは無い。

……敢えて云ったとしてもゲ須郷に一言あるだけで、その一言にしても出落ち乙≠ュらいなものである。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE 升田 真人

「……今の【ALO】ってどんな感じ?」

「あんな事≠ェあったからねぇ…。そりゃ、どの種族も、上から下がてんわやんわだったよ。……うち──猫妖精(ケットシー)≠ネんて風妖精(シルフ)≠ニ同盟を組んで、いざ世界樹攻略=I>氛氓チて感じだったのに…」

乃愛のなんでも無い問い掛けに、稜ちゃんが註釈を添えながら答える。

須郷に“アンドバリの指輪”を使って、【ソードアート・オンライン】から帰還していなかったプレイヤーを解放するように命れ──もとい、お願い≠オてから1週間。乃愛のリハビリは、他の未帰還だったプレイヤーに比べると順調以上≠ノ進んでいた。

なぜ乃愛のリハビリが他の未帰還だったプレイヤーより早いかと云うと──そこまで難しい事をしている訳でもなく、俺が仙術≠用いたマッサージで乃愛と俺の気を循環させながら、乃愛の身体能力の快復を促進させているからだ。

……しかし、俺のその仙術マッサージ法≠ヘ医科学的≠ニは云い難く──こう云ってはなんだが、オカルトチック≠ネので、その方法は事を知っているのはそう多くはない。稜ちゃん、乃愛、乃愛をお世話する数人の看護士さんだけで──それにしても、やはり方法が非医科学的≠ネので、あまり言い広めない様にもお願いしてある。

閑話休題。

「あ、稜ちゃん、そこのりんご頂戴」

「はい、どうぞ」

(……何か疎外感が無い気がしないでもないが──まぁ、いいか)

稜ちゃんは乃愛からの頼み無碍(むげ)するわけでもなく、普通に俺がカットしたりんごを渡し、乃愛がそれをしゃくり、とかじる。乃愛、稜ちゃんが居る空間に混じっている俺からしたら、割りと見馴れた光景。

……意外と>氛氓ニ云ったら変なのかもしれないが、乃愛(こいびと)が居るのを知っていて俺に(はべ)る事を了承していた稜ちゃんと、俺が平賀 才人≠セった頃から──言い方はアレだが、ハーレム≠許容していた乃愛(まどか)は、あまり仲が悪くなかったりする。

―初めまして、貴女(あなた)の名前は結城 乃愛さんですよね? 真人君からお話は予々(かねがね)聞いてます。……どうやら【SAO】内では夫婦だったとか…。……あ、自己紹介がまだでしたね。私、蒼月 稜です。……乃愛さんとは同じ男性(ひと)を好きになった者同士≠ニして、仲良くしたいと思ってます―

―丁寧な挨拶ありがとう。……蒼月
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