【ソードアート・オンライン】編
126 力不足
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うのが巧い人間──そして野心家…。……っ!)
次々と俺の目の前で──俺が注視している事に気付いたのか、そのことで首を傾げていると思われる男に合いそうな修飾語を心中で並べていると、須郷 信之≠ニ云う人間が誰に似ているのかを思い出した。
(そうか、ワルドに似ているのか…。だとしたら、どうにもキナ臭くなってきたな…。……よし…!)
ワルド。フルネームは既に忘れているが──ルイズを裏切った男と須郷≠重ねた俺は、この男を相手に──この男がそんな事≠したい理由≠知るためにも一芝居打つことにした。
………。
……。
…。
「男二人。……なんか手持ち無沙汰になりましたね」
「そうだね。……で、升田君は僕に何か≠訊きたかったんだろう? ……二人をあんな風に──わざとらしく¢゙室させたって事は」
お茶怖いわー。何か急にお茶が怖くなったわー≠ニ、稜ちゃんと明日奈を胡乱な表情をさせつつも乃愛の病室から退室させたあとに、“ロック”“サイレント”“マヌーサ”を併用して、疑似的ではあるが人避け≠フ結界を張った。
……そして、さすがに猿芝居が過ぎたのか、須郷氏にバレた次第である。
「まずは須郷さんと結城家との♀ヨ係ですかね? 妙に彰三さんとの仲が良いように思えて、少し気になりましたから」
「……社長とは懇意にさせてもらっているよ。……それこそ、長女を任せて貰える≠ュらいにはね。……君と違ってね=v
(これがこいつの本性か…)
「……ああそうだ、今月最後の友引≠フ日に、この病室で乃愛と結婚式を挙げる事になっているよ。……ははは! 君も呼んでやろうじゃないか。【SAO】の中じゃ夫婦≠セったかもしれないが是非とも参加してくれ」
まず手始めにそうなげ掛けてみれば、いとも簡単に須郷は馬脚≠露にした。
「触るな=B……結婚式ね…。有印私文書偽造≠ニ同行使罪≠ノなる。乃愛が起きて訴えられたらおしまいだぞ」
「……へぇ?」
乃愛の髪を触ろうとしたので、“言葉の重み”で──彼の駆動系♀ア渉して、須郷に気になった事を聞いてみる。すると須郷は然も感心感心≠ニ云わんばかりに頷きながら──続けてこんな風に宣った。
……ちなみに俺が法律に関して知識があるのは、【ヒラガ公国】建国の際に日本の法律を参照にするためにも徹底的に調べたからであり──そして、【ソードアート・オンライン】なこの世界≠ノも有印私文書偽造・同行使罪≠ェあるのも知っていた。……もちろん、法律について調べていた事が、こんなところで利点をもたらすと
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