【ソードアート・オンライン】編
126 力不足
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たのは対外的≠ネ最年長である須郷氏だった。……しかし俺にはそんな些事を気にできない程の違和感があった。
……そして、そんな違和感も直ぐに氷解する。少なくとも俺の認識では、稜ちゃんと乃愛の間には面識なんて無かったはずである。……稜ちゃんが乃愛を知っているのなら、稜ちゃんへ乃愛≠ノついての説明をした時、もっと顕著な反応があったはずだから…。
「え──」
「そうだ、真人君と稜ちゃんにも須郷さんについて紹介するね」
明日奈が乃愛と稜ちゃんの関係について、私とお姉ちゃんの共通の友達≠ニ嘯いた。すると、その発言に驚いた稜ちゃんが明日奈に問い質そうとするも、明日奈は稜ちゃんの言葉を出かかりから封殺する。
……その事から察するに、どうにも明日奈の嘘には意味があるらしい。
「この人は須郷 信之さん。レクト・プログレス≠チてレクト≠フ子会社の──云っちゃえば偉い人かな」
「はじめまして──で、良かったかな? 明日奈ちゃんから紹介があった通りレクト≠フ子会社であるレクト・プログレス≠フフルダイブ技術研究部門主任を勤めているよ」
「へぇ…? ……っ?」
そう相槌を打ちながら、納得して──形容し難く、堪え難い違和感に見舞われる。
解散したアーガス≠フ【SAO】サーバーを維持・管理しているのはレクト≠セと云うことは、ここ2年間の新聞の内容を──大まかにだが浚っている俺は知っている。
……そんな折りにレクト≠フ子会社のフルダイブ技術研究部門主任≠名乗る人物が──それも結城家と親しいであろう人物≠ェ現れたのだ。……俺がそれらを反射的に関連付けてしまったとしても仕方のない事だろう。
「どうも、はじめまして。……先ほど明日奈さんからもご紹介に与りました升田 真人と申します」
「ほう、明日奈ちゃんから紹介された時も思ったが、君があの≪戦聖≫か…」
須郷氏はこっ恥ずかしい名前を口にする。
そういう界隈≠ナは、≪魔王・ヒースクリフ≫を打倒して【SAO】をクリアした和人が≪英雄≫として──その≪英雄≫を≪英雄≫足らしめたとされている俺が≪戦聖≫と持て囃されている。
……≪戦聖≫がどんな風に%ヌまれているかとかは気にしない事にした。
閑話休題。
(……それにしてもこの感じ>氛氓ヌこかで会ったか…?)
須郷 信之。……一見感じの良さそうで──かつ、知的な印象を懐かされる青年なのだが、そのぎらぎら、と野望≠含んでいそうな瞳を見ていると、誰かを思い出しそうになる。
(取り繕
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