【ソードアート・オンライン】編
124 憂鬱な再会
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は武器なんかナンセンスだよ>氛氓ニ云っては、槍なんか握っていなかった。……そこから稜ちゃんの現在の技量を併せて逆算するに1年以上の研鑽していただろうし──稜ちゃんから突かれる槍からは、少なくとも1年以上の研鑽が窺える。
……だが、越えられる様に手加減≠オた──試練≠ニかならまだしも、決闘≠ノ手を抜くほど人でなし≠ナもない。……そして、もちろんのことながら、いくら穂先が刃引きしてあるとは云えもしもの事≠ェ有ったら──いろいろ当てられない状況≠ノなるので急所や顔は狙わずだが、割りと容赦なく叩き潰させてもらった。
(師匠、味なマネを…)
気付けば──空気を察したのか、師匠がいつの間にやら退席していて、稜ちゃんと道場で二人きりになっていた。……稜ちゃんは切れていた息を整えながら立ち上がり、何やら物申したい事があるのか俺へと向き直る。
「……真人さんがあの忌々しいデスゲーム≠ノ囚われてから数日間はね、私ずっと自分の殻の中に鬱ぎこんでいたの」
「………」
稜ちゃんからの──いきなりのそんな独白に、掛けるべきだろう言葉を見失ってしまう。……お転婆稜≠ニ、師匠から揶揄されていた時を知っている俺からしたら、稜ちゃんの言葉が信じられなかったからだ。
「今でも思い出せる。あの時の私はまるで人形だったってね。……お父さんが双月流≠奨めてきたのはそんな時だったの…。……よく見ていた真人さんの姿を追うように槍を突き続けている時、気付いちゃったんだ…」
「………」
そこで稜ちゃんは一旦句切る。俺に出来るのは無言で頷きながら先を¢」すことだけである。……なぜなら、いくらその先≠ェ予想出来ているからとは云え、女子のここ一番≠ニな瞬間に男が口を挟むのはナンセンスだという事を知っているから。
「……真人さんの動きが私の記憶から消えてなかったに気付いたんだ。だってずっと真人さんを見ていたから。……だって私、真人さんの事が好きだから」
「……稜ちゃんの気持ちは嬉しい。だが俺には──」
「私っ! 諦めないから!」
俺には乃愛が──契った相手居るので、稜ちゃんの想いを突っぱねようとしたが、稜ちゃんは、然も──俺が断るのを見越していた≠ニすら思える様な勢いで、俺の言葉尻をそんな風に奪う。
「……私、真人さんがフリーだなんて最初から℃vってなかったよ…。だって真人さんはたまに遠くの誰かを≠見ていたから。……でも瞼の裏に浮かぶ真人さんの姿を追い続けているうちに、何がなんでもこの人と添い遂げたい>氛氓チて思ったの。真人さんが【SAO】に囚われてから漸く自分の気持ちが判ったんだ…」
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