第38話 フェイトとデートと追跡者
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「どうしよう…………」
俺は悩んでいた。
ベットの上に散らかってるのは俺の服。
その服達とにらめっこしていたのである。
なぜこのようになっているかというと、明日にある俺の一大イベントが原因だったりする。
『だったら一緒に遊園地に行って欲しいんだけど………』
めっちゃびっくりした………
数秒固まっちゃったもん。
今までは女の子と1対1で出かけるなんて星達としかなかったからな。
どうすればいいかイマイチ分からん。
「まあ、なるようになれか」
俺は出していた服を全部クローゼットに仕舞い込み布団に潜った…………
明日の気分で決めよう。
「どう思う?」
「僕は誰かとデートだと思うよ………」
「我もそう思う………」
3人は零治の部屋の前で小声で話している。
「私達の時はあんなに悩んで選んでないのに……………なんか悔しいですね」
「そうだね、僕たちは悩んで選んでたりするのに………」
「しかし、一体誰なんだ?」
夜美の言葉で3人は考え始めるが答えが出ない。
「フェリアなら知っているかも」
「さっき聞いたがフェリアでも分からないらしい」
「そうですか………」
暫く黙る3人。
「……………明日、私達も付いていきましょう」
「そうだね、僕も気になるもん」
「我もついて行くぞ」
「なら明日は早起きですね」
星の言葉に頷いた3人はそれぞれ自分の部屋に戻った……………
同時刻……………
「母さん、私、明日遊園地に行くでしょう?こういう時って何を着てけばいいのかな………」
「もう、あなたがメインじゃないんだからはやく決めて寝なさい。早く起きてお弁当も作るんでしょ」
フェイト宅。今、フェイトはリンディと二人で明日のことについて話していた。
「でも、フェイトにも春が来て母さん嬉しいわ。相手の男の子はどんな子?かっこいい?それとも童顔?」
「母さん、顔が近いよ………前に言った零治だよ。それに明日付き合ってもらうだけだから」
娘に男の話なんて無かったリンディにとって恋愛話はとっても興味があった。
「零治君かぁ………私も明日一緒に行こうかな」
「えっ!?いいよ、恥ずかしいから………」
「いいじゃない、あっ!?もしかして私がいると邪魔になるかしら?」
「そんなんじゃないって!!……………全く、明日は私の為じゃないんだからね」
「分かってるわよ。でもね……………やっぱり気になるのよ!!!」
「もう寝る!!」
顔を赤くして部屋に戻るフェイト。
「あらあら、可愛いわね」
「どうしたんだ〜?」
小さな女の子になっているアルフがリンディに話しかけた。
「明日、遊園
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