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ロックマンゼロ〜救世主達〜
第44話 エリアXー2
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するな、時期が来れば思う存分暴れさせてやる…。今は退け」

「グオオ…バイル…サマ…」

エネルギーの上昇が止まり、バイルとオメガは転送の光に包まれ、この場を去った。

「………」

「大丈夫かい?ルイン……」

「う、うん…正直ショックだな…私…かなりパワーアップしたと思ったけど…」

「そう…残念だけど、今のゼロとルインではダークエルフの力を得た今のオメガには敵わない。今はオメガとの戦いを避けて、少しでも力を蓄えるんだ」

「うん…」

悔しいが、あの時のオメガは自分の力を大きく超えていた。

今の自分では逆立ちしても敵わない。

「ルイン…ゼロの所に…玉座の間に向かおう」

「うん」

二人はゼロとコピーエックスのいるエリアX-2の玉座の間に向かうのだった。

一方、場所は玉座の間に戻り、セイバーを構えながらコピーエックスを見下ろすゼロと、全身から火花を出しながら膝をついているコピーエックスの姿があった。

「くソっ…何故だ…!僕は…僕は正義の英雄なんダぞ…!!」

コピーエックスは信じられないと言いたげな目でゼロを見た。

あの時とは比べ物にならないほどの力を手に入れた。

今度こそ自分が勝ち、本物の英雄に、オリジナルエックス以上になれるはずだったのにゼロに完膚無きまでに叩きのめされた。

ゼロにはラーニングシステムが搭載されており、最初のコピーエックスとの戦いもインプットされている。

コピーエックスの戦闘時の癖など、完璧に把握していた。

いくらパワーアップしようと、相手の戦い方さえ把握していれば恐るるに足りない。

「バイル!Dr.バイル!オメガを…オメガを出セ!!コイツを捻り潰セーッ!!」

追い詰められたコピーエックスはヒステリックに叫んだが、バイルはコピーエックスの声に応えなかった。

「彼はもう…ここにはいないよ」

「オメガを連れて…ここから出て行ったからね」

玉座の間に現れたのはエックスとルインであった。

コピーエックスはエックスを見ると目を見開いた。

「な…何だ、お前ハ!?」

「エックス…!!」

ゼロがそう言うのを聞いて、コピーエックスは目を見開く。

「…エックスだと…!?お前が…僕の基にナったオリジナルのエックス…!?」

「バイルは…この本部を捨て、別の所に移ったよ。オメガを連れてね……。君はバイルに利用されていただけなんだよ…」

「ねえ、何であんな奴なんか信じたの?君に仕えてくれていたハルピュイア達を切り捨ててまで………利用されるだけされて捨てられて…本当に可哀想な子…」

エックスとルインの憐れみの言葉にコピーエックスの表情が激しい怒りと憎悪に歪んだ。

「ギ…ギギッ…どいツ
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