第44話 エリアXー2
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だが、ボディを失ってサイバーエルフとなったエックスが戦うなど危険すぎる。
並みの戦闘型のサイバーエルフよりは強いが、ボディを持っていた時に比べれば今のエックスは脆すぎる。
バスターでは埒があかないと判断し、セイバーに切り替えるルイン。
「(バスターじゃ、あのアーマーにダメージを与えられない…一か八かだ!奥の手を使って叩き斬ってやる!!)」
セイバーを握り締め、これを使うことを決意する。
「オーバードライブ!!」
初めて使用するZXアーマーでのオーバードライブ。
オーバードライブは一時的にアーマーの出力を上げ、攻撃力と性能を上昇させることが出来る。
ZXアーマーで出来るかは分からなかったが、どうやら上手くいったようだ。
「(問題は…今の私のエネルギーでどれだけオーバードライブが保てるかどうか…)」
オメガが両腕を分離させ、リング状のビームを放ってきたが、ルインはダッシュとジャンプでそれを回避しながらオメガの胴体に回転斬りを喰らわせた。
「グ…オオオオ…!!」
オメガが怯んだ。
それを見たルインはバスターに切り替えてチャージショットを放ち、まともに喰らったオメガが大きく後退した。
「こいつでとどめだ!!」
渾身のチャージセイバーを叩き込み、オメガの胴体に深い裂傷を刻んだ。
ダメージを受けすぎたためか、オメガの両腕が落下した。
「勝負あったね。」
もうオーバードライブ無しでも大丈夫だろうとオーバードライブを解除した。
「いや、ルイン。まだだ…」
「え?」
「オメガはまだ…本気を出してはいない…!!」
「!?」
その言葉が信じられず、ルインはオメガを見遣る。
すると、どういうわけかは分からないが、オメガのエネルギー反応がどんどん高まっていく。
「そ、そんな…ま、まだ上がっていく…」
「チカラヲ…モットチカラヲ…!!」
「ま、まずい…」
ここでダークエルフの力を解放されたら自分達は一巻の終わりだ。
エックスがせめてルインだけでも守ろうと、残る力を振り絞って障壁を張ろうとして前に出た時であった。
「クーックックック…オメガ…もうそれくらいにしておけ。退屈なのは分かるが、ダークエルフの力を解き放つにはまだ時期尚早というものだ」
「Dr.バイル…」
オメガの隣に現れたバイルを睨み据えるエックス。
バイルも嘲笑を浮かべながらエックスを見据えた。
「クーックック…久しぶりだなエックス…随分と弱っているようだな…。ボディを破壊され、戻るべき体を失い、そのまま消えていくだけのお前など最早恐るるに足りん」
「ぐっ…」
「行くぞオメガ。わしらにはやるべきことがある……。心配
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ