第44話 エリアXー2
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パンテオンやメカニロイドの残骸が散乱する。
「ふう…この辺りには…もう敵はいないね…」
周囲を見渡し、周りに敵がいないことを確認したルインが先に進もうとしたら。
「相変わらず見事な戦いぶりだねルイン。」
「え?」
いきなり聞こえてきた声に目を見開きながら背後を見遣ると、蒼い球体のサイバーエルフ…次の瞬間に人型になり、こちらに笑みを浮かべてきた。
「エックス、どうしたの?どうしてこんな場所に?」
「君達の手伝いに来たんだ。この先にあるコンピュータルームに行って、敵が君達を追い掛けられないように。」
力が殆ど残っていなくても、それくらいなら出来るので、ネオ・アルカディア本部のコンピュータルームに向かおうとしていたのだが、まさかルインがいるとは思わなかった。
「エックス、私も手伝うよ。コピーエックスはゼロに任せて」
「え?いいのかい?」
「うん、だってゼロは一回コピーエックスと戦って勝ってるんでしょ?一回戦って勝った相手に負けるほど、ゼロは弱くないから…だって私はいつだってゼロのこと信じてるからね。エックスもそうでしょ?」
ゼロを信じているからルインはエックスを手伝うことにした。
エックスのしようとしていることが、結果的にゼロの役にたつことが分かっていたからだ。
「そうだね、ありがとう…こっちだ。ついて来て」
「うん」
エックスについて行き、ネオ・アルカディア本部のコンピュータルームに入ったルイン。
当然そこにもパンテオンなどの守りがいたが、ルインにはどうにでも出来る。
基本形態のZXアーマーに換装して、セイバーでパンテオンを斬り捨てた。
「…ごめんね」
残骸となったパンテオンに謝罪をしながら、エックスは端末の方に向かう。
「エックス、これで分かるの?」
「うん、ここで本部の内部の全貌を知ることが出来る。まずはゼロにエリアX-2の玉座の間までの最短ルートを教えないと」
「分かった。通信と同時にゼロにコピーエックスのいるエリアX-2の玉座の間までの最短ルートを送るよ」
「頼むよ。僕はゼロの所に追手が来ないように隔壁を降ろす。」
「お願い」
エックスがサイバー空間へ向かう時の要領でコンピュータの中に侵入した。
モニターにネオ・アルカディア本部の全貌が表示され、ルインはメモリにインプットし、玉座の間までの最短ルートを割り出し、ゼロに通信と同時にデータを送る。
「む?」
突如、メモリに送られてきたデータにゼロは動きを止めた。
それと同時にルインから通信が来た。
『ゼロ、聞こえる?今、ゼロにエリアX-2の玉座の間までの最短ルートを送ったよ。届いているよね?』
「ああ、確かに届いた。ルイ
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