マブラヴ
1232話
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として活動する以上は海中を移動するなんて事は滅多にないだろう。だが、それは滅多にないだけで、可能性が皆無という訳ではない。
特にBETAの場合、海の底を移動してくるという事を考えれば、海中での戦闘を可能にしておいた方がいい。
まぁ、マブラヴ世界ではハイヴをユーラシア大陸に押し込め、そこから海を渡って移動出来ないようになっているけどな。
それでもイギリス辺りはまだ確実に安全とは言えない以上、用意しておくのはおかしな事ではなかった。
「海……ですか? 海洋艦はモルゲンレーテでも作った事がありますが、アークエンジェル級を海中でも活動出来るようにするというのは……ちょっと時間が掛かるかもしれませんよ? まぁ、宇宙で活動出来るように設計されているので、恐らくは何とかなるでしょうが」
困ったようにしながらも、呟くキラ。
そうなんだよな。DESTINYの方では普通に出て来たけど、普通に考えれば宇宙艦であるアークエンジェルを海中でも活動出来るようにするってのは、色々と無茶な話だ。
DESTINYの原作では、よくあんな風にあっさりと出来たな。
マリューがモルゲンレーテで技術者として働いていたのを考えれば、もしかしてそういう事か?
マリューはSEEDの方でもPS装甲を開発した人物の1人だ。アークエンジェルを海中でも活動出来るような改修が出来てもおかしくはない。
……PS装甲と海中での活動は全然話が違うが、それでも技術班に所属している今のマリューを見る限りだと、否定は出来ない。
「それと、格納庫をなるべく広くして貰える? エルフの人数も結構多いから、出来るだけMSを搭載出来るようにしたいのよ」
「なるほど。……ちなみに、ちなみにですが、温泉を作るという案があるんですけど……」
キラの口から怖ず怖ずと出されたその言葉に、レモンが呆れたように溜息を吐く。
「ねぇ、坊や。何で戦艦に温泉が必要なの?」
キラの年齢は既に20歳を超えているんだが、それでもレモンの口から出た坊やという言葉に違和感を覚えないのは、どうなんだろうな。
外見年齢でいえば、20代半ばで年齢が止まっているレモンと、20歳を超えているキラだ。
ぶっちゃけ殆ど年の差はない。
それでも積み重ねてきた経験の差は大きいといったところか。
それにこう言ってはなんだが、キラは平穏な暮らしを続けているのに対して、レモンはシャドウミラーを実質的に動かしてきた。
この経験の差は大きい。
「で、ですよね。いえ、ちょっとこっちの部署から可能だって意見があったので言っただけです」
「温泉、温泉ねぇ……」
「ちょっと、アクセル。もしかして乗り気だったりしないでしょうね?」
温泉という言葉を繰り返す俺に対し、レモンが念を押すように尋ねて
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