マブラヴ
1232話
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人として考えれば甘いとしか言いようがないのだろうが、1人の人間として考えればいい事なんだろう。
「はい、その辺はモルゲンレーテの方で既に解決済みです」
「そう、良かったわ。それとアークエンジェル級を引き渡して貰った後、シャドウミラーの方で改修作業をする事になると思うんだけど……」
「え? 最初から要望を聞かせて貰えば、こちらでやらせて貰いますよ?」
「悪いけど、シャドウミラーの保有技術を使った改修だから、オーブには情報を渡せないのよ。ごめんなさいね」
申し訳なさそうに頭を下げるマリュー。
そんなマリューを見て、キラは慌てて首を横に振る。
「そんな、マリューさんが謝らないで下さいよ。シャドウミラーの技術力がモルゲンレーテより……いえ、このSEED世界よりも優れているというのはきちんと理解していますから」
「そう言ってくれると助かるわ。他には……レモン?」
「そうね、基本的にアークエンジェルは宇宙でも地上でも活動が可能だった筈だけど、地上では一定以上の高度に上がれなかったのよね? その辺の改修もお願い出来る?」
「分かりました。ただ、少し時間が掛かるかもしれませんが……」
「時間が掛かり過ぎるようなら言って頂戴。こっちでテスラ・ドライブを用意してもいいから。出来ればSEED世界の技術を多く使って作って欲しいんだけど」
テスラ・ドライブ。俺がSEED世界に来た時にオーブへと渡したのだが、未だにモルゲンレーテでは作り出す事が出来ないらしい。
コーディネーターが何人、何十人、下手をすれば何百人と揃っているのに未だに作り出せないんだから、それを生み出したフィリオがどれだけ凄いのか分かるよな。
勿論、テスラ・ドライブを開発したのはフィリオだけではなく、他のメンバーも協力してはいたのだろうが。
ちなみに、ここで敢えてテスラ・ドライブではなくSEED世界の技術に任せるというのは、少しでも異なる技術を得ようという技術班の貪欲さの表れだろう。
実際、それで問題があればテスラ・ドライブに換装すればいいだけだし。
「そう、ですね。その辺はこちらとしても可能な限り対応させて貰います。テスラ・ドライブそのものは作れなくても、それを参考にして飛行能力の向上は出来ていますので、問題はないかと」
へぇ。何だかんだと、やっぱりモルゲンレーテの技術者は有能だよな。
キラもその辺には関わってるんだろうが。
「お願いね。他には……ああ、そうそう。アークエンジェルは宇宙と地上を行動出来たと思うけど、海中も移動可能なようにして貰える?」
マリューの口から出たその言葉は、俺からの要望だ。
原作のDESTINYでは、アークエンジェルは海中を移動出来る性能を得ていた。
海洋国家でもあるオーブならまだしも、傭兵団
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