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ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第19話大脱出、そして新たな愛剣
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ット武具店》

「始めるわよ?」

「よろしく頼む」

あの巣穴から脱出し、自分でも完全に忘れていた乗り物酔いを発症してしまい《転移結晶》を使って帰ってきた《リズベット武具店》。今からーーーオレの新たな愛剣が生まれる。
リズさんがあの巣穴で採取した《クリスタライト・インゴット(ドラゴンの○○○)》を炉に入れて熱して取り出す。その熱した金属を金床に置き、鍛冶用のハンマーを叩き込む。カーンカーンと金属音が《リズベット武具店》の工房に響き渡りーーー光を帯びて両刃の大きな白い(つるぎ)となる。リズさんはその(つるぎ)の鑑定を始めた。

「《両手剣》《ダークスレイヤー》、攻撃力も筋力要求値も《ドラゴンスレイヤー》を遥かに越えてるわ。《破滅の竜角》で強化する前に少し振り回してみて」

「ああ、わかった」

《ダークスレイヤー》ーーーこいつがオレの新しい愛剣。リズさんの言う通りに素振りを始める。まずはーーー《アバランシュ》!

「ふっ!・・・・・・これは」

すごいーーー丁度良い重さだ。すでに手に馴染むくらいだ!
その後も《サイクロン》、《スコッピード》、そして《両手剣》ソードスキル最強クラスの技《カラミティ・ディザスター》なども試してみた。これはーーー

「すごい!すでに手に馴染んできたぜ!流石《鍛冶スキル完全習得(コンプリート)》のマスタースミス!」

「そうでしょ?でも、これで終わりじゃないわよ」

そうだ、もうひとつ仕事がある。ーーー《破滅の竜角》、これを使いさらに《ダークスレイヤー》を強くする。リズさんに《ダークスレイヤー》と《破滅の竜角》を預けて数分後、完了した。それで、強化番《ダークスレイヤー》を見せてもらったのだがーーー

「リズさん・・・形、変わってない?」

「うん・・・こんなこと普通はないのに」

原型がまったくないと言っていいほど変わってる。剣の(つば)の部分が十字架のような形状だったのがまるでドラゴンの横顔のようになっていたり、刀身が分厚い大きな板のような刃がまるで海賊の刀のようになっている。

「これ・・・《刀》じゃないよな?」

「うん、《両手剣》よ。刀身の形状は海賊の刀みたいだけど・・・刀身の背もしっかり刃になってるわ」

言われてみればーーー確かに両方刃になってるな。《刀》だったら刃は片方だけだから確かにこれは《両手剣》だな。そういえばーーー名前聞いてなかった。

「この剣、名前なんていうんだ?」

「《ドラゴンビート》・・・《竜の翼》よ」

竜の翼(ドラゴンビート)》ーーーか。翼、あいつと同じーーー少し素振りしてみよう。

「ふ〜・・・・・・せいやぁ!はぁ!・・・フッ」

すげぇーーーさらに重く、強く、これならまだまだ先へいけ
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