暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
災を堕とす者達
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るか分からない。確実に言えることは、もはやマークUは完全にヤツの制御下にはないということ。
―――そして、狂怒や狂楽もまた……。
「………………ッ!」
爆ぜた岩盤の欠片が意識の隙を突いた。
ゴッ!と鈍い音とともに視界が揺れるが、危うく体勢を持ちなおす。
戦うユウキ達が自らの立場も忘れて声をかけてくるが、それに手振りだけで応えて少年は改めて現状を見る。
そう。マークUにはもう完全に統率性がない。
性能も格段に落ちている。目視できる限りでは、背面部から生えていた歪な翼状の物もなくなったし、腕の砲門からビームが出ることもなくなった。
処理落ちの影響で狂哀がいなくなったことにより、体表を薄く覆っていた見えない壁のようなものも消え去り、今ではミナの放つ弾丸でさえ貫通までは行かずともヒビを入れさせることはできている。
にもかかわらず巨人が倒れていないのは、火力不足だ。
レンは本大会開始直後からだし、ユウキだって初めての神装を長時間維持しているのは奇跡に近い。
キリトもキリトで、『あちらの敵』と決着をつけたからにはそれほど大規模な心意は使えない。
どちらにせよ、リラの言う奥の手に託すしかなかったのだ。
「……突破口が見えた」
視界を仄暗く染める血を乱暴にこすり取り、少年は再び戦場へ往く。
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