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ソードアート・オンライン 〜アサシンとなった少年〜
その日、大包丁を握りし殺人鬼と復讐に燃えし紫黒の暗殺者は剣を交える
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いねぇ、もうちょっと話そうや。な?兄弟。」
「だからてめえの兄弟になったつもりはねえよ!!」
アルズは思いっきり刀を振るうが、それはPoHの持つ魔剣クラスの武器【
友切包丁
(
メイトチョッパー
)
】に容易く止められた。
「そんな熱くなんなよ?」
「チイッ!だから止めんなって。」
アルズは力を籠める。
すると___
「なっ!?」
PoHはいきなり力を抜き、アルズはバランスを崩して怯む。
そこにPoHはソードスキルを叩き込む。
「あぶねっ!」
アルズは間一髪の所でその剣を躱し、距離を取った。
「あちゃ〜、またあん時と同じことやっちまったぜ.....」
落ち着け。落ち着くんだ。
今のは危なかった。感情的になりすぎるんじゃない。
確かにこのチャンスは逃せない。
ここでPoHを殺れば、あとは簡単だ。
「流石だなァ....ん?」
「何やってんだ!」
声のした方を見ると、数十人かのプレイヤーがそこに立っていた。
「なっ!?あいつオレンジだぞ!」
「なるほど.....そういうことか!」
「おぉ.....どうやらお前が悪者扱いみたいだぜ?戦慄の暗殺者様よ。」
「チッ、面倒だな.....」
どうする?全員殺るか?
しかしあの人数は......PoHもいる。
それはかなり難しいだろう....
「じゃあな、また会おうぜ。」
そう言い、PoHは地面に煙幕を投げる。
アルズは距離を取って煙幕の中から抜け出す。
そして索敵スキルを全開にした。
いない.....どこにもいない。
「警戒しろ!彼奴がまだいるかもしれない!」
さっきのプレイヤー達の声が聞こえる。
「チッ......退くか......」
アルズはもう一発煙幕を投げ、インヴィジティブルを発動しながらその場を去った。
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