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逆襲のアムロ
27話 パンドラボックス 2.15
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シャリアはヤクト・ドーガのビームサーベルでシナンジュへ近接戦闘を仕掛けた。
その攻撃をシナンジュはサーベルでなく手のみで受け止めていた。

「あ・・・ああ・・・」

シャリアはうろたえていた。今まで出会ったことの無い、絶対に勝てない相手と戦うことの恐怖。
その想いをフロンタルは感じ取っていた。

「フフフ・・・わかるぞ、その感情。私はその手の感情が好物でな。有り難く頂戴しよう」

フロンタルは自身のフィールド場の斥力でシャリアのヤクト・ドーガを吹き飛ばした。

「うわあ〜っ」

シャリアはその得体の知れない力とその衝撃に力の限り叫んだ。それが彼の恐怖を和らげる唯一の方法だった。

「ふむ・・・。お礼にいいモノをプレゼントしよう」

フロンタルはシナンジュに組み込まれているパンドラシステムの力を開放した。
すると、ギレンでも理解できるほどの悪寒がサイド3宙域を支配した。

ギレンの座乗するゼウスは全ての計器に異常が出ていた。

「機関出力半減!」

「ニュータイプ達の精神波が全くありません!全て気絶した模様」

「サイコ・フィールド磁場が消滅!」

フロンタルの発したフィールドがゼウスの機能をダウンさせていた。
ギレンは遠くにいる原因に取りあえずコンタクトを取ることにした。

フロンタルがその通信をキャッチしたが、ミノフスキー濃度が高すぎて通信できなかった。

「仕方ない。少し近づくか」

そう言って、フロンタルはシナンジュのスラスター出力を上げて、数刻後ゼウスの目の前に辿り着いていた。一瞬とも言える間で辿り着いたシナンジュを見て、ギレンは深くため息を付いた。そして再びフロンタルと通信を繋いだ。今度はフロンタルの顔が映った。

「やはり、貴様だったか・・・」

「ほう、動揺がないとはさすが指導者、統治者と言うべきかな」

フロンタルの言った通り、ギレンには一切の動揺は無かった。全ては計算されたことだった。
自分の出来うることは全てしたギレンは、それを上回るフロンタルを相手にするとなると最早降参だった。

「私はそれ程理解は悪くない。この事態は窮地と言うものだ。知っていれば動揺する必要もない」

「そうか。では、その球体も有り難く頂戴しよう」

「・・・成程。アナハイムが噛んでいた訳だな。まあそれも予測していたがな。仕掛けで遠隔で無力化されるかと思っていたが、もっとダイレクトだった。ただそれだけだ」

「諦めが良いなギレン総帥。しかし、卿は何故意識が保てているのかな?」

ギレンはフロンタルから言われてから周囲の様子に気が付いた。
艦橋にいる全ての士官が皆意識が無く、倒れていた。ギレンは少し笑った。

「フッ・・・何故かな。フロンタルよ、貴
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