第35話 海竜の王、姿を現す
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待機していたフェイト、アルフ、クロノの3人は一斉に飛び出した。まず先手としてアルフの拳が法玄の頬に叩き込み、その隙にフェイトの捕縛魔法で法玄を拘束することに成功した。クロノは周囲に敵がいないか警戒し、なのはとユーノの安否を確認した
「なのは!大丈夫か!?ついでにフェレットもどきも!」
「クロノ君!」
「ナイスタイミングだよフェイト、アルフ。おまけに性根が腐った真っ黒クロ助。てゆーかフェレットもどきって言うな!」
「あははは、まぁまぁ…」
仲間の無事を確認しながらさり気無く罵り合うユーノとクロノだったが、そんな時間はすぐに消えた
「ぬがああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「「「「「「っ!?」」」」」」
自分を拘束していた捕縛魔法を力づくで破壊し、雄叫びを上げた法玄が棍棒を構え、ちょうど視線の先に居たなのは に狙いを定めて突っ込んできた
「このクソ餓鬼どもがあああぁぁぁっ!!」
「ひっ!」
「なのはぁっ!!」
なのはと法玄の間に入り込んだユーノは何とか入り込むことに成功したが、シールドを張る余裕が無かった。だからユーノは両腕を広げ、後ろにいる なのは を守る為に立ち塞がるが、こんな事をしても意味は無い。シールドも張れず、ただ立っているだけの自分など張りぼてにも劣る事はユーノ自身が痛いほど理解していた。それでもユーノは守りたかった。初めて出会った時からユーノは なのは に惚れてた。
目を奪われた…あの穢れの無い純白のバリアジャケットに…清らかな桜色の光に…
心を奪われた…あの真っ直ぐな心に…絶対に折れない不屈の精神に…
そして同時になのは はユーノの心を救っていた。本人は無自覚かもしれないが、なのは は確かにこう伝えた
『ユーノ君…いつも私と一緒にいてくれて、守っててくれたよね? だから戦えるんだよ!! 背中がいつも……』
『暖かいから!!』
その言葉を聞いた時からユーノは心に決めた。なのはを守ると…彼女の危機が迫って来た時は誰よりも先に駆け付ける。守り抜く。
そう、ユーノは己の魂に誓ったのだ
ユーノの眼に映る世界は白黒で、スローモーションに見えた。なのは やユーノに向かって叫ぶフェイト達の姿が見えるが、ユーノの耳には入ってこない。ただ、彼女を守りたい…彼の頭にはそれしか無かったからこそ、法玄からなのは を守るために死を覚悟した。
「………?」
しかし、時間が経っても法玄の棍棒の一撃が来なかった。妙に感じたユーノが目を開くと彼の目に映ったのは…
棍棒を持ち上
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