第5話 遭遇
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…
「へ、へ?この右手は異形の能力を打ち消すだけであって人命を奪うような代物ではないと上条さんは思っていたわけですが、殺ったの、この歳で上条さんは殺人罪に処されるのでしょうか」
サソリが消えた痕跡の煙を集めて元に戻そうとするが、煙と化した分身は戻らず、手の流れで更に強くたなびいて薄く大気に溶けていった。
御坂には前に見たことがある光景だったので頭を抱えて、帯電していく。
「それなら心配いらないわよ。それよりも、本気でいくわよ」
モクモクと御坂の背後にある空に大きな積乱雲が出てくる。
「ま、待てメンタルでかなりやられているのに、それに大電流を落としたらこの辺一帯、停電に……」
「問答無用ぉぉぉぉぉ!」
その日の晩に雨のない落雷が橋に落ちました。
本体に戻った、サソリは先ほど分身に起きたチャクラの変化に首を傾げていた。
「チャクラの流れが断ち切れた?どういうことだ」
あの男に触れた途端に形を作っていたチャクラが消失し、分身が本体に戻っていった。
「妙な能力の奴が多いな」
当面の目標は、こんな実験場に送ったはずの大蛇丸の調査だ。
そうと決まれば少しずつ動きだしておくか。
サソリは、病院に備え付けてあるテレビの視聴を再開した。
『現在に残る伝統名工、カラクリ人形特集』
そこでブツンっとテレビの電源はおろか部屋の電気が落ちて、一気に暗闇が支配する。
「ん?」
すぐに自家発電により、病院の電力は復旧したが、節電のためテレビには供給されませんでした。
******
翌日から病院には、一種の混乱状態となった。この一週間に原因不明の意識不明者が急増し、医師たちも頭を悩ませていた。伝染病の線も疑われたが院内感染の要因は少なく、急増する患者に手の打ちようがないと言った状態だ。
御坂と白井は、先日起こった爆発事件の犯人が意識不明であるという情報を手に入れて病院に急行していた。
原因としてはレベルアッパーが考えられるが情報不足のため断定できない。
状況を重くみた病院当局は外部の大脳生理学の専門チーム(代表 木山春生)を呼んで原因究明に尽力することとなった。
「お待たせしました。木山春生です」
御坂と白井はそこで奇妙な科学者と初めて出会った。
一方、そのころ佐天は自分の部屋に居た。
「病院から貰った巻物……サソリが持っていたらしいけど」
サソリを救助した時に身体に身に着けていた巻物である。今までサソリの件でゴタゴタしていたため忘れていた。
大きさは片手で掴めるほどだが、それが数個存在していた。
佐天の手からはみ出すくらいの大きさの巻物を目にして、佐天は考え込んでいる。
「巻物を使っているんじゃ、やっぱり忍者かもしれない……けど中身が気になるなあ」
極秘の文書?それとも財宝のありかを示した地図?
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