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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter1:Ticket to a new world(新たな世界への切符)
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に、実況者の喋りが終わったか、もう既に合図を出そうとしている。


『開幕までぇ、(スリー)! ……(トゥー)! ……(ワン)!』


 一瞬、ほんの刹那の間、会場はシンと静まり返り―――


『―――――begin!!!』


 一際鋭い掛け声とともに……ソリッド・ガイが掻き消える。


『ハッ!』
『……』


 エーデリカがすぐさま上に跳躍すれば、音を響かせ右のトンファーを突き出している、ソリッド・ガイの姿がある。

 そのままクルリ一回転して逆さまになると、“紅く” 光り出したダガーを眼下に向けて何度も振い
……その刃から何と『半月状の火炎』が勢いよく噴き出して、連続でソリッド・ガイに襲いかかった。


「今のって!?」
「多分これが、向こうの魔法……!」


 聞くと見るとでは大違いな代物に驚きつつ、今度はみんなソリッド・ガイへと目を向ける。
 避けるのか、武器を構えて防ぐのか―――――否、どちらでもない。


『―――っ!!』


 一波目を右旋棍で力強く打ち払い、二波目を手首を返して半回転させ、長棒側を前にし再び薙ぎ払い。
 三波目は何処からか “炸裂音” を響かせ、短棒側尖端でぶん殴って撃ち砕く。
 四、五波目は何とそのままグルグル回転させて、簡易的な円形シールドを作り防ぎきって見せる。


 そしてまたも響く炸裂音を合図に、反動無しで勢いよくソリッド・ガイは跳び上がっていった。


『くぅ……!』


 悔しそうにしながらも予想の範囲内か、空中戦に備え、片方のダガーを逆手に構えなおすエーデリカ。

 しかし……和人達はそれに注視するどころではなかった。


「い、今のって魔法破壊(スペルブラスト)じゃない!?」
「魔法の弾速もソコソコ速かったし……アレを簡単に撃ち落とすなんて……!」


 ALOではその煩雑さゆえに、魔法を撃ち落とせるものは現状、和人一人しか存在していない。
 そして目の前で繰り出された魔法は、ALOの物にこそ劣るがそれでも中々の速度を持ち……なのにソリッド・ガイは、ごく普通に叩き落として見せた。

 魔法の判定点が大きいのだとしても、アソコまで鮮やかに撃ち落とすなど、ALOでは判定の度合いを再現したとしてもまず不可能だろう。

 その反応を待っていたのかエギルが意地悪い声で、更に驚愕の要素を追加してくる。


「ああそうだ。言っとくが “銃弾相手” でも同じ事が出来るらしいぞ? それこそ装備揃えて、頑張って練習すりゃあ誰でもな」
「お、お兄ちゃんがGGOでやった反則技持ちが、『Non-standard arm's』にはゴロゴロいるって事!?」
「言ったじゃねぇか、『出鱈目に撃っ
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