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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter1:Ticket to a new world(新たな世界への切符)
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ぞ知るって感じで、有名じゃあなかったが……なんでも少し前から、ユーザーが増え始めているらしいぞ」


 外国製で、マイナーなソフトで、しかも人気は少し前まで無かったと来た。
 それならば、和人達が知らなかったのも当然だ。

 だが和人達の興味は、既にそんな所には無かった。


「パッケージに描かれている絵、“GGO(ガンゲイル・オンライン)”とはやっぱり違うな」
「向こうは本気で『荒廃した世界をバックに、銃を構える』感じだったけど……コッチは『機械文明とファンタジーを混ぜた背景に、変な武器を構える』って感じね」
「あ、魔法使いっぽい人もいますね……魔法もあるんでしょうか?」


 詩乃が今感想を述べた通り、背景も中々なごちゃ混ぜ具合であり、キャラクターの服装もバラバラで現代7にファンタジー2と其の他1の比率。
 極めつけの武器はALOにある様な中世風の武器ではなく、かといってGGOの様な鋼鉄一色でもなく、何処となく機械的……なのにツインテール少女の言った様な、最早格好からすぐに魔法使いだと分かるキャラまで居ると、またもやゴッチャゴチャだった。

 此処からゲーム内容を想像しろと言われても、約九割ぐらいが返答に困るだろう。


「なぁアンドリューよぉ、こりゃ一体どういったゲームなんだよ?」
「当然教えるさ。俺も最初そう思ったし……だからこそ、そう言うと思ってたからな」


 今度は和人の手元から、タブレットを取り出したアンドリューに視線が集まった。


「まず基礎部分だがALOと似通っていてな、レベルの概念は無いが代わりにソードスキルは愚か、魔法もない。戦闘は基本、プレイヤーの運動能力依存で、やっぱりプレイヤースキル重視だな」
「え、魔法もないんですか!? で、でもさっき珪子ちゃんは魔法使いが居るって……!」


 明日菜の疑問は尤もで、ツインテール少女・珪子の発見した魔法使いキャラは決して恰好だけのパチモノではなく、ちゃんと“魔法”と思わしき火球を纏っている。

 なのに魔法が無いと言われれば、困惑するのが当然だ。


「すまんすまん、言い方が悪かったな……厳密的に言うなら、ALOみたいな魔法は無いってことだ」


 エギルが詳しく言うには―――

 スキルとして存在するALOの魔法とは違って、『Non-standard arm's』の魔法は武器やアイテムの一種らしく、属性毎や種類毎で効果が変わるので、好みに合うモノを購入してセットする感じになるらしかった。

 攻撃魔法にも援護魔法にも其処まで数は用意されておらず、近接武器に銃火器まで存在する世界なのだから優遇されている訳でもない……が、当然詠唱も無いので露骨な隙は出来ず、残弾続く限り連発し放題なのがメリットか。


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